Alternative Architecture DOJO

オルターブースのクラウドネイティブ特化型ブログです。

経理って何してる?

精鋭ぞろいのエンジニア集団の中でバックオフィス担当の有田です。昨年のアドベントカレンダーで「経理とは?」のブログを書きました。PRマーケティング担当「鬼👹のよしざき」からこの企画は全員参加の例外なしとのお達しが出ていますので今回は、経理はこんなことを「している」「思っている」を少し書かせてもらいます。あくまでも私の所感です。

他部署から煙たがれる

 経理から「来週までにお願いします」「この内容は何ですか?」とごく当たり前のことを聞いても「うるさい」とか言われ、「これ、金額が違っていますよ」などと指摘すると「細かい」と受け止められたりもします。でも分かってください。聞かなければ処理ができないのです。経理は売上を上げているわけでもなく、守りの役割が多いのは確かです。しかし経営や株主への説明責任といった役割もあり、数値データや結果によって経営が投資判断をすることもあるだけに「正確さと厳格さ」が第一の仕事です。また、会社は正しい会計処理をした上での納税責任があるため、数字を取りまとめる、締切りがある、必要書類の記入方法が決まっている、内容を細かく把握する必要がある、といった形式的な決まりごとが多くある堅い仕事なのです。  

コンマのない資料、単位が統一されていない資料に違和感

 ある資料の数字表示で「,」がなされていないことがあると思います。「10000円」などです。経理はその表示が気持ち悪くてなりません。コンマをいれたくてしかたがありません。それから一つの資料で百万単位と千円単位が混在していると統一したくなります。

交際費チェック

 交際費が一番多い部署はどこか、取引先の誰とどういうお店に行っているか、伝票の摘要や証憑である程度見えたりしますが、経理から細かく詳細を問われ苦々しい思いを経験した人もいるでしょう。交際費は税務調査で必ずチェックが入るので説明資料と証憑を揃えなければなりません。仕入の中に饗応が含まれている、一回の金額が六桁を超えている、休日なのに頻繁に使用したお店がある等、??な形跡を見つけたら税務調査官の目が光ります。 税務調査官の質問に満足な答えが出来ない場合、最悪「反面調査」という手法で取引先等に一切連絡もなくいきなり来社し税務調査が入ることもあります。詳細を聞くのは当社だけではなく取引先にも影響を与えることがあるからということをご理解ください。

電卓に拘る

 今では経理業務の作業はPCが主体ですが、経理部員には電卓に愛着を持っている人も少なくないでしょう。故障も少なく手慣れた電卓を長年使い続けます。カシオ、シャープ、キャノンあたりがメジャーです。微妙にボタンの位置が違います。メーカーが違う他人の電卓を使うと打ち間違えが起きます。私はシャープ一筋です。

とにかく確認の連続

 経理は些細なミスにより「数字が合わない」ことはよくあります。ミスを減らすためチェック項目を変えて、複数回確認することは必須です。たとえ一人でもダブルチェック、トリプルチェックを心がけます。些細なミスから大きな問題に発展することもあるからです。「科目入力ミス」「借方と貸方入力ミス」「桁数の入力ミス」「位の入れ替え入力ミス」などです。桁数の間違いを発見するには、差額を9で割ります。本来8,000円と入力するところを800円と入力して7,200円合わないとします。7,200を9で割ると800円になり、逆に7,200を0.9で割ると8,000円ときれいに割り切れます。こんな方法でチェックします。位の入れ替えミスも9を使います。本来572円のところ527円と入力した場合。差異は9の倍数(572-527=45)。差額を9で割った数字が「9以下」の場合は1の位と10の位で誤りがある、「10以上99以下」の場合は10の位と100の位に誤りが「100以上999以下」なら100の位と1,000の位に誤りがあるはずと見当をつけて探します。それでも見つからない場合は確認の無限ループに陥ります。ミスが無いのが理想ですが、ミスが起きたら早く事象を把握し適正に処理できるかが腕の見せ所!今ではPCでの業務が主体でしょうからこんな単純ミスは起きづらいでしょうが私が若い頃は手計算が主流でしたので「一円合わない」「貸借合わない」無限ループにちょくちょくはまっていました。(-_-;) 

経理は近寄り難い

 経理課員が「近寄るな!」オーラを発して眉間に皺をよせて作業している場面に遭遇した人もいるでしょう。「無愛想で失礼な奴だ!」なんて思わないでください。日次 月次 半期 決算 納税 諸経費支払 他部署からの計数資料請求 予算管理 資金繰り 銀行対応等、日々締切りに追われているのです。私は仕事中とアフター5で雰囲気が違うとよく言われていました。(笑) アフター5🍻大歓迎ですー

経理は説明が下手

 「経理からの説明はわからない」と他部署から苦情を貰うことがあります。難解な会計用語を使って説明しているからなのでしょう。「パワポ」を使って説明する機会も少ないので「パワポ」のつもりが文字だけの「ワード」なってしまいまいがちです。(・_・;) ボキャブラリーを増やし、ITリテラシーを上げて分かりやすい説明上手に努めなければならないと思います。

経理は異動が少ない

 経理は覚えることが多岐にわたり、全体が見渡せるようになるまでに時間が掛かります。間接部門なので多くの人員を配する事もないので育った人材を他部署に異動させることに慎重になる傾向があるのでしょう。また資格が必須と見られているのか他部署からの異動も少ないと思われます。異動が少ない分古参のベテランが幅を利かせている部署と思われているかもしれません。確かに私は古狸の部類に入るでしょうwww  経理で有利な資格はたくさんありますが、実務をやってみなければわからないことは非常に多く、やりがいのある仕事だと思います。一緒に働く人募集してま~す。

経理は無くなると思われている

 経理は単純作業も多く、一方で税務や会計といった専門性の高い分野にも関わる業務です。経理業務は、AIやRPAの台頭により自動化され、「どうせなくなる部署」だと思われているかもしれません。しかし経理がなくなることはなく、AIやRPAに単純作業をお願いすることで、経理として専門性を高めることに時間が割けることにもなります。従来の過去会計から経営戦略に則した管理会計、経営陣が経営判断に必要となる情報提供を行うための企画提案型に変わると考えます。

 如何でしたか。ごく一部でしたが経理の事をちょっとでも分かってもらえたでしょうか。

 最後に 「若年化 経理部だけは 高齢化」 😢 来たれ若人!

                     以 上