Alternative Architecture DOJO

オルターブースのクラウドネイティブ特化型ブログです。

【週刊オルターブース】「FooPass」ロゴ制作秘話

こんにちは!オルターブースPRマーケティングのよしざきです。
先週の受賞記念撮影舞台裏のお届けでご報告が遅くなってしまったのですが、本日はまずこちらをお伝えしたいと思います!ででん。
www.alterbooth.com

8月16日(月)より、福岡地所グループの株式会社エフ・ジェイエンターテインメントワークス様と共同開発したモバイルオーダーサービス「FooPass(フーパス)」がキャナルシティ博多に導入されました!「キャナル・LINEでオーダー」として運用されています。

「FooPass(フーパス)」とは

FooPassはスマホから簡単に注文・オンライン決済ができるモバイルオーダーサービスです。主に大型商業施設のフードコートなどでの利用を想定し、混雑緩和や利便性向上、テナントの負担軽減、運営事業者側(ディベロッパー)での一括管理を目的に開発しました。

lp.foopass.com

ロゴは弊社の松本さんが担当

「FooPass」のロゴは弊社のデザイナー、松本典子さんが担当しました。

松本さんはオルターブースのロゴも、オルターブースが提供しているサービスのロゴも全て制作されています。 ちなみに松本さんはクラウドも使いこなすアーキテクトでもあるため、正式な肩書は「デザインアーキテクト」です。初めて弊社のブログをお読みいただく方にも分かりやすいようデザイナーと記載させていただきました。

過去にもロゴの制作秘話についてインタビューさせていただきましたので、ぜひこちらもお読みいただきたいです。
aadojo.alterbooth.com

今回は大型商業施設に続々と導入されている「FooPass」のロゴ制作秘話について、弊社デザインアーキテクトの松本さんにインタビューさせていただきました。
それではどうぞ!

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ロゴの制作依頼を受けてまずイメージしたこと

(よしざき)「FooPassのロゴを制作するにあたって、まずイメージしたことはありますか?」

(松本さん)「実はロゴ制作に入る段階だった当時は、FooPassは別のサービス名でリリースしようということになっていました。 サービス名がきっちり決まっていない状態だったので、なかなか決めにくい部分はありましたね。

サービス名がFooPassに決まってから、今のFooPassの文字面にいたったという感じです。
そんな感じでサービス自体がまだしっかり決まり切っていなかったのもあり、最初の段階でイメージははっきりしていませんでした。」

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サービス名が決まり、フォント選びから制作をスタート

(よしざき)「当初は別のサービス名で、みんなで色々調べて悩んで決めていましたもんね。」

(松本さん)「はい。FooPassというサービス名が決まって、字面が決まったので制作を始めました。 今回はモチーフがサービスから連想できなかったので、フォント選びから始めたんです。

ひたすらイラレで色んなフォントに置き換えてにらめっこする日々でしたね。
ある日フォントをじっと見ていたら、FooPassのoが目玉に見えたときが最初の突破口になったと思います。

(よしざき)「FooPassのロゴの目の部分は私も気に入っています!」

(松本さん)「最初は「早さ」を表現をするために時間のイメージがでてきていました。
だから、最初の方はAをいじって時計やストップウォッチっぽくしたりもしていたんです。
その時に文字タイプをこねこねしてイメージを合わせていって全体のイメージを整えましたね。」

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モチーフについて

(よしざき)「今回モチーフが最初に出てこなかったとのことですが、フォント選びの中で見えてきたものはありましたか?」

(松本さん)「普通は連想ゲームの中からモチーフを選定するのですが、今回はそういった連想できるものがありませんでした。 見た目重視にして、後からモチーフを結び付けていったという感じです。

FooPassはパッと見てどんなサービスか分かりにくい印象があったので、何かしらイメージがしやすいフォントを探してからイメージを作りこみました。
初期は目玉とストップウォッチで進めようとしていたのですが、フードコートでの使用を想定しているとのことで食事をイメージする方向に振ったのが最終案ですね。

サービスの全容とロゴづくりが同時並行だったので、かなり手探りな部分はありました。
でも自分が所属している会社のロゴなので、気軽にやり取りできる分やりやすい部分もありましたよ。」

(よしざき)「ちなみにデザイン案ってどれくらい作るんですか?」

(松本さん)「デザインでは常に50~60の案は普通にやりますよ~。

(よしざき)「そんなに作るんですね!思ったより多くて驚きました・・・!!」

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色へのこだわり

(よしざき)「FooPassロゴの色へのこだわりを教えてください。」

(松本さん)「今回色はモノクロでいこうと決めていました。
モチーフに目があったりカトラリーがあったり結構にぎやかだったので、色を付けると収集つかないと思いました。 モチーフだけを全面に出せるよう、色はモノクロにしたんです。

色に関しては何かしらオルターブースの色を使うようにしていたのですが、今回は方向性でいきました。 弊社サービスのKOSMISCH(コーズミッシュ)みたいな感じですね。」

(よしざき)「確かにKOSMISCHもモノクロデザインですもんね。」

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KOSMISCHのロゴ

こだわった点

(よしざき)「全体を通して大変だった点やこだわった点があれば教えてください。」

(松本さん)「ロゴづくりは毎回大変です。
特にサービスの内容がしっかり決まる前にデザインづくりが伴走する場合は、イメージが細かく変わっていきます。 そこの足並みをそろえていくのが大変でしたね。

ロゴのビジュアルでいうと文字の詰め方にはかなり気をつけました。
詰まりすぎるとモチーフがうるさくなるので、うるさくならないかつ間延びしないように気をつけながら作りました。

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ロゴ制作の喜び

(よしざき)「最後に、「FooPass」のロゴを制作してよかったなと思えるようなできごとがあれば教えてください。」

(松本さん)「色んなところに導入されるたびに見かけるようになったのが嬉しいですね。
紹介するときは必ず使ってもらえるので、印象に残りやすいモチーフにはできたかなと思っています。

(よしざき)「ありがとうございました!!」

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(おまけ①)日頃のインプットについて聞いてみた

(よしざき)「モチーフ選定の時のアイデアの基となるような知識は普段どうやってインプットしているんですか? 」

(松本さん)「何にしても色々と見てみることですね。
あんまりデザインに世界を区切らずに、様々なものをジャンル関係なく見てみることが大切だと思います。

結局目を慣らさないと仕方ないんですよね。
「インプットしとかないとアウトプットできないよ」と以前働いていた会社の先輩にもよく言われていました。

私は古代エジプトが好きなので、そういうのもずっと見ています。
他のロゴと被らないように、ロゴのアーカイブサイトを眺めてチェックしたりもしています。
Webデザインやロゴのアーカイブサイトは今増えているので、そういうのは意識して見ていますね。

被らないことが目的ではあるんですけど、たまに「このロゴはどういう理由でこうなったんだろう」と考えさせられるようなものを見かけた時には刺激になります。

(おまけ②)アイデアが湧く瞬間について

(よしざき)「アイデアを出すのって大変だと思うんですが、どういうときにアイデアは浮かびやすいですか?」

(松本さん)「ものによりますかね?
チラシの裏とかに思い付きで書いてたら浮かんで来るときもありますし、意外とアイデア出すぞ!ってなっている時以外に浮かんだりすることも多いんですよね。

だから、アイデア出しのメモとかが残っていないことも多いです。 デジタルデータはあるんですけど、紙はいつも取っておこうと思いつつポイしちゃいますね。
既に完成した自分の作品に執着はないです(笑)

(よしざき)「自分の作品に執着がない!!(衝撃)」

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まとめ

ということで今回はオルターブースでデザイナーをしている松本さんにFooPassのロゴ制作秘話をインタビューさせていただきました。
FooPassのロゴ制作時は私もデザイン案を色々見せていただいたので、この中から1つに決めてしまうのはもったいないと思うこともありました。
それだけのデザイン案の中から選ばれたFooPassのロゴが、サービスと共にもっと皆さまに知っていただけたらと願っております。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!