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Visual Studioの複数プロジェクトの起動構成が共有できるようになりました

こんにちは、MLBお兄さんこと松村です。
MLB はレギュラーシーズンも最終盤となりましたが、我がニューヨーク・ヤンキースは無事にプレーオフ進出を決めました


Visual Studio 2022 17.11 のプレビュー機能として、ソリューション内の複数プロジェクトを起動するための構成がファイルとして保存されるようになり、他者と共有できるようになりました。

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通常 Visual Studio のスタートアッププロジェクトは起動可能なものを1つ選択します。
しかし、複数のプロジェクトを同時にデバッグ起動したいときもあり、その場合は設定画面から複数プロジェクトを起動する設定を行います。

これまでこの設定値は自身の環境でのみに適用されていたため、複数プロジェクトを起動する必要のあるソリューションでは README.md や Wiki に書くなどして、開発メンバーに共有していました。
この煩わしさが前述のプレビュー機能で解消されるようになります。

機能を有効にする

まず、プレビュー機能を有効にします。
Visual Studio のツールメニュー > オプション > 環境 > プレビュー機能 から「マルチプロジェクト起動プロファイルを有効にする」をオンにし、Visual Studio を再起動します。

複数のスタートアッププロジェクトを構成する

スタートアッププロジェクトの構成画面を開くと、「プロフィールを共有」というチェックボックスが表示されていることがわかります。
マルチスタートアッププロジェクトを選択し、プロファイルに名前つけ、「プロフィールを共有」にチェックを入れたうえで保存を行います。

すると、ソリューションファイルと同じ場所に (ソリューション名).slnLaunch という拡張子のファイルが作成されます。

このファイルがマルチプロジェクト起動プロファイルとなり、Visual Studio が内容を読み込みます。
テキストエディタでマルチプロジェクト起動プロファイルを開いてみると、中身は JSON ファイルであることがわかります。

[
  {
    "Name": "multi1",
    "Projects": [
      {
        "Path": "ConsoleApp1\\ConsoleApp1.csproj",
        "Action": "Start"
      },
      {
        "Path": "ConsoleApp2\\ConsoleApp2.csproj",
        "Action": "StartWithoutDebugging"
      }
    ]
  }
]

あとはこのマルチプロジェクト起動プロファイルも Git にコミットし、リポジトリで共有することで、開発メンバーとスタートアッププロジェクト構成を共有することができるようになります。


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