はじめに
こんにちは、やしきんです! 今回はDevelopers Summit 2025 に参加しましたので、1日目のレポートに引き続き2日目のレポートを書きました。
1日目の参加レポートはこちらからご覧いただけます👍 aadojo.alterbooth.com
Developers Summitとは
Developers Summit(デブサミ)は、2003年から毎年開催されるITエンジニアのための祭典です。
ITエンジニアということからセッション内容のジャンルもアプリ開発・テスト・エンジニアの生き方・インフラなどなど様々です。
また、企業ブースも多岐にわたっており、見どころ盛りだくさんのイベントになっています。
今年は2月14日と15日の二日間で開催されます。
2日目参加レポート
ここからは私が聞いたセッションの中からピックアップしてレポートを書いていこうと思います!
ハッキングの世界に迫る~攻撃者の思考で考えるセキュリティ~
デブサミのセッションの中で個人的に一番たのしみにしていたのみぞうさんのセッションです!
セッション内容としては、攻撃者の思考でどんなところを狙うのかというところと、実際にハッキングのデモの実施になりました。
前者の攻撃者の思考で狙われやすいところとしては
弱いところ アップデートや脆弱性対処の放置されているシステムやサーバー フィッシングにひっかかってしまう人的な部分
公開されているところ 公開サーバー VPN機器
人に関わるもの 病院を攻撃して電子カルテデータを流出させる
上記の3点が狙われやすい部分として説明されていました。
また、検索エンジン「Shotdan」を利用すると、例えばApacheの古いバージョンのサーバーを指定すると、全世界のそのApacheバージョンを利用している公開サーバーの情報がヒットするというようなお話も聞きました。
いとも簡単に公開サーバーの情報が収集できることを知り大変驚きました。
また、後半のデモでは、WPScanを利用してデモサーバーの脆弱な部分を見つけて、バックアップファイルをインストールし、ユーザー情報を盗む一連の手順について説明がありました。
さらに盗んだ情報と合わせてパスワードを辞書攻撃してサーバーを乗っ取るという部分までデモを行いました。
感想として、サーバーを構築した時に、気を付けていないとデモでやったようにパスワードをスキャンされて簡単にログインされたり、サーバーを乗っ取られて改ざんされることが容易であることを実感しました。
サーバー構築の機会があるときには、簡単に攻撃できることを理解したので、よりパスワード設定やconfig設定を気を付けようと心に誓いました。
個人的にセキュリティの勉強をしたいなと思っていたので、Ask the Speakerでのみぞうさんに購入した本の続きで何を進めるといいかもお聞きしました🌟
セキュリティ関連のイベントは東京開催の他にも地方開催・オンラインのイベントもありますので、積極的に参加しようと思います👍
目の前の仕事と向き合うことで成長できる - 仕事とスキルを広げる
こちらは壮大さんのセッションでした。
内容としては「目の前の仕事を真剣にこなすこと」についてのセッションでした。
仕事以外でも手を動かしたり勉強することも大事ですが、一番大事なのは目の前の仕事をしっかりこなすことが成長につながると話されていました。
このセッションは個人的にとても奥が深いセッションだなと思いました。
特に印象に残っている部分としては以下の部分が挙げられます。
目の前の仕事をただやるだけは「仕事」ではなく、タスクを細分化して整理し、タスクをした後は振り返り、その振り返りに対して言語化(アウトプット)をし、またタスクに取り組むことで「仕事」をしていることになる
仕事で失敗したり、経験をしたことが結びつくことでしっかり自分の中で知恵として生きる
元気な時×やる気があるときに一番成果を発揮できる
一日に一つ知らなかったことを日報に残してみる
また、どれも当たり前のように聞こえるが、実際にできていない人が多いというところにもかなり共感しました。
受け身でただやるだけではなく、仕事を進めるうえで工夫をしてみると、知恵の習得につなげられることをあらためて知りました。
また Ask the speakerで元気な時を維持するために気を付けることを壮大さんにお聞きしました。
元気な時を維持するには元気じゃない状態に気づくトリガーを用意すると良いと話されていました。
例えば
いつも飲んでいるコーヒーがなんだかおいしくないと感じた時
熱中できる趣味が楽しめない
日報がなんだかおざなりになりがち
こういった日常の中で異変を察知する習慣をつけていると、自分が元気でない状態を理解しやすくなるようです。また、元気でないと感じたときは運動したり頭を真っ白にできる何かに取り組むといいことを合わせてお聞きしました。
私は今は趣味も仕事も楽しめているなと感じていますが、元気のない状態は体調などでも出てくると思うので、自分がつかれているサインはしっかり理解できるように気を付けてみようと思いました!
新卒1年目が0から始めたDevOps~プルリクマージ数を8倍にした開発プロセス改善~
こちらは、ソーシャルデータバンク株式会社の島田さんのセッションでした。
内容としては、新人として研修が終わりチームに入った際に、「社内のDevOps改善やってみない?」と上司の方から声を掛けられ、DevOps導入を島田さん主体となって実施したお話でした。
島田さんは当初、何をやればいいかをリストアップして「これをやってください」と声かけたものの、「チームの動きに合わせにくいかも」といった声が上がり、なかなかうまく改善ができず壁にぶつかったと話されていました。
その原因として「社内全体で決めなきゃ」と強く思っていたため、まずはチームの改善点をそれぞれ細かくヒアリングして、「何ヶ月もあるプルリク」と「プルリクがTodoとしてずっと放置されている」という2点にフォーカスして改善をしたそうです。
具体的には
何か月もあるプルリクはリリースに投げるようにしてコンフリクトが起きてしまう問題を解決
放置されているプルリクは閉じるようにする
という二つをまずは改善できるように、チームへ毎日朝時間を取って声掛けを行ったりして改善をしたそうです。
Ask the speakerで島田さんとお話した際に、なんと他のタスクもガッツリやりながらDevOps導入の旗振りもやっていたということをお聞きし、大変驚きました。
私も新卒一年目ですが、島田さんくらい仕事をパワフルに主体的にこなせるエネルギーを持ちたいなと、とてもモチベーションアップにつながるお話を聞けたと感じました🌟
トヨタ×モブ×AI:ハードウェア開発でのモブ活用と、AI時代のソフトウェア「チーム開発」
こちらはトヨタ自動車株式会社の竹内さん、名古屋大学大学院情報学研究科 准教授の森崎さん、GitHub Japanの服部さんのディスカッション形式のセッションでした。
はじめに、トヨタ自動車株式会社ではモブワークをする際の専門家役として、AIを活用しているという事例を挙げられており、その後、AIに関するディスカッションになりました。
ディスカッションのテーマとしては「社内の知見を集約するAIは達人の代わりになるか?」と「AIの限界」について話されていました。
まず「社内の知見を集約するAIは達人の代わりになるか?」については
実際にトヨタ自動車株式会社で利用されているモブワーク用のAIは、AIの方がアイディアを思い浮かべてくれるので、アイディアを創出する時には達人ばりに動いてくれる
完全な意思決定を求めるのは難しい、達人なら意思決定もできるべきだがまだいろいろトライする必要あり
などというような意見が上がっていました。
また、「AIの限界」については
企業ドメイン固有の問題についての回答が弱い、そこは今限界でも改善はしていきたいと感じる
クリエィティブに特化したAIはまだそう多くはないので、絵や演奏にまつわるAIができても良いかも
ある事象について、人間からわかっていそうな回答が来れば深堀、わかっていなさそうな回答が来ればもっと優しく解説するような機能はまだ弱い
という意見が上がりました。
個人的に、竹内さんが「というようなディスカッションで意見しているAIを会場の皆さんにもぜひ作ってほしいです!」という言葉が印象的でした。
AIは万能になりつつありますが、やはりまだ万能ではないところもたくさんあることを実感しました。
サイン会
会場では購入した書籍や持参した対象書籍のサイン会が開かれました。
私は、セッションもお聞きして、ずっとお話してみたかったのみぞうさんの「7日間でハッキングをはじめる本」を購入して、サインをいただきました👍
のみぞうさんから「会社でカンファレンスに行けるなら、是非今のうちからいろんなところに訪れてチャレンジしてみてね!」という激励をいただきましたので、これからもたくさんカンファレンスや技術イベントに参加しようと思います🔥
懇親会
イベント終了後に懇親会がありました。
規模の大きなカンファレンスですので、今までお会いしたことないエンジニアの方とたくさんお話ができて楽しかったです。
以前高専キャリアやPHPカンファレンスでお会いしたことみんさんとも一緒にお話をしました🌟
懇親会!ことみんさんと同期めゆちゃんとパシャリました🙌 pic.twitter.com/axIp5n5tDO
— やしきん (@yashiki0520) 2025年2月14日
私は15分以上の枠で登壇したことがないので、長めのセッションを話す時にどうやって資料をくみ上げていくのかということをお聞きしました。 ことみんさんが登壇する時の資料作成で気を付けていることは
タイトルはぱっと見で中身がしっかりわかるようなタイトルにする
最初に箇条書きで話す内容をプレゼンに書き起こさず文字ベースで作成する
文字ベースで作成した内容を整理したらプレゼンに書き起こす
話す前に社内で練習してみる
という4点を特に意識しているそうです! 私も長めの資料を作るときは最初はスライドに書き起こさずに話す内容だけ整理してみることにチャレンジしようと思いました👍
終わりに
今回はDevelopers Summit 2025 2日目についての参加レポートを書きました。
イベントが気になった方は、是非次のDevelopers Summitに参加してみてください!
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