Alternative Architecture DOJO

オルターブースのクラウドネイティブ特化型ブログです。

JAZUG15周年イベントに参加しました

こんにちは、MLBお兄さんこと松村です。
2025年10月4日に東京で開催された Japan Azure User Group 15周年イベントに参加してきました。

jazug.connpass.com

イベント名にある通り、Japan Azure User Group (JAZUG) はユーザーグループ結成から15周年となりました。
このように長く続くコミュニティに私も関わることができ、とても嬉しく思います。改めておめでとうございます。

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前夜祭から

JAZUG15周年イベントにさきがけて、前夜祭として Japan Azure Travelers 主催の屋形船 LT 大会にも参加してきました。
私自身、屋形船に乗るのは初めてだったのでとても楽しみにしていました。

屋形船は北品川を出発して、食事をしながらレインボーブリッジやお台場近辺で過ごすという遊覧でした。
食事も美味しく、天気もよかったためとてもよい体験でした。LT 大会も盛り上がりました。

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本編

JAZUG イベント本編は 10月4日の午後からスタートでした。
最初はパネルディスカッションとして、15年を振り返りながら各コミュニティのこれからなどについての話がありました。
私も地方での JAZUG や Japan Azure Travelers での活動等を紹介させていただきました。

そのあとは3部屋に分かれてセッションが行われました。
私は以下のセッションを拝聴しました。

  1. GitHub Copilot Coding Agent & Agent Mode を活用した AI駆動開発の落とし穴と実践知 (Yoshio Teradaさん)
  2. AI Agent開発者必見:"今"のOracle技術で拡張するAzure × OCIの共存アーキテクチャ (Kohei Ogawa さん)
  3. GitHub Actions で実現する Azure API Management ポリシー運用の自動化 (Ryosuke Hyakuta さん)
  4. SE の雑記の裏側を公開 (Masayuki Ozawa さん)

GitHub Copilot Coding Agent & Agent Mode を活用した AI駆動開発の落とし穴と実践知

私も日頃から使っている GitHub Copilot Coding Agent と Agent Mode を使って、マイクロサービス開発を行う中での勘所について紹介がありました。
やっぱりこういうツールは実際に使って開発を行わないと気付かない側面があったりするので、大変参考になります。

GitHub Copilot に対していきなりコード生成を指示するのではなく、まずはドキュメント(仕様)の作成から入念に行い、それをコンテキストとしてコード生成をする。
Spec Kit を使うかどうかはさておき、ドキュメント生成 → コード生成 → ドキュメント更新 → コード生成 というサイクルを基本としていきたいところです。

印象に残ったのは、このサイクルを行っていくとどうしても Copilot が迷走するときがあるということ。(私も経験アリ)
その際は「途中結果をレポートにまとめて」と指示をして、内容のズレを整えて次の解決案を模索するとよいとのことでした。いちどやってみたいと想います。

AI Agent開発者必見:"今"のOracle技術で拡張するAzure × OCIの共存アーキテクチャ

普段 Oracle Cloud Infrastructure(OCI)の話を聞く機会も少ないため、このセッションを拝聴しました。

どのクラウドに限らず AI を活用するにはデータが大事ですが、OCI の場合は Oracle データベースを中心としたアーキテクチャーとなります。
加えて、そのデータを Azure で利用する場合は2つの使い方があるということでした。

  1. Oracle Database@Azure (ODAA)
  2. Oracle Interconnect for Azure (Azure ExpressRoute を使ったプライベート接続)

資料が公開されたら改めて内容を理解し直したいと思います。

(追記)スライドが公開されました!こちらから資料を確認できます。

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GitHub Actions で実現する Azure API Management ポリシー運用の自動化

Azure API Management は XML でポリシーを定義しますが、基本的には Azure ポータルでポリシーの定義を行います。それをどのように自動化できるのかというセッションです。

APIM のポリシー管理に使えるツールはいくつかあります。

  1. Azure APIOps Toolkit
  2. dotnet-apim

ちなみにドキュメントでは Terraform も挙げられていますが、IaC の過程でポリシーを管理するイメージだと思います。

learn.microsoft.com

もう1つの選択肢として、GitHub Actions を用いる方法です。
スピーカーの Hyakuta さんが公開されている Azure API Management Policy Update というアクションを使うことで、Actions ワークフローで APIM のポリシーが管理できるようなるということです。

github.com

詳しい使い方は Hyakuta さんが Zenn で公開されていますので、実際に試してみたいと思います。
APIM のポリシーは XML であるため、Azure ポータルで管理するよりは Git で管理したいですね。

zenn.dev

SE の雑記の裏側を公開

多くのエンジニアがお世話になっているであろう SE の雑記 の運営者である Ozawa さんが、SE の雑記 の裏側(構成)を説明されたセッションです。
資料は X で公開されています。

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構成の変遷や充実さもさることながら、仕事に役立てるための検証環境・検証データを自身の活動の中から生み出していく、というマインドが印象的でした。
ブログ環境も自前で構築しているからこそできるのかなと感じました。

会場ではスライドに含まれていない話もあり、とても参考になりました。
このような姿勢は見習っていきたいと思います。


その後の懇親会も含めて、15周年の JAZUG はとても盛り上がりましたし、いい刺激ももらえました。
Azure のユーザーグループが今後も盛り上がっていけるよう、私も取り組んでいきたいと思います。


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