はじめに
GitHub EnterpriseやGitHub Copilotの導入を検討していると、パートナー企業から次のような案内をされることがあります。
- 「GitHubの課金管理にはAzureサブスクリプションが必要です」
- 「そのためにはMicrosoftテナントも用意してください」
これを聞いたとき、
- 「え?GitHubを使いたいだけなのに、なぜMicrosoftやAzureの話が出てくるの?」
- 「Azure環境を構築しないといけないの?」
と混乱してしまう方は少なくありません。
結論から言うと、
- GitHubを利用するためにAzure環境を構築する必要はありません。
では、なぜAzureサブスクリプションやMicrosoftテナントが必要になるのでしょうか。
本記事では、その理由をできるだけわかりやすく解説します。
1分でわかる!なぜGitHubにAzureサブスクリプションとMicrosoftテナントが必要なのか?
一番の理由は、
- GitHub Enterpriseの公式な支払い窓口(請求システム)としてMicrosoftの仕組みが利用されているため
です。
全体像をシンプルに表すと次のようになります。
【Microsoftテナント】
(=会社全体の管理部屋)
ユーザー認証(社員証の管理)を行う場所
│
└─【Azureサブスクリプション】
(=お財布・請求先)
料金の支払い・課金を管理する場所
│
└─【GitHub Enterprise Cloud】
利用料金をAzureサブスクリプションから支払う
それぞれの役割を整理すると次の通りです。
| 項目 | 役割 |
|---|---|
| Microsoftテナント | ユーザー認証やアクセス管理を行う場所 |
| Azureサブスクリプション | GitHub利用料を支払うための請求先 |
| GitHub Enterprise Cloud | 開発者が利用するサービス本体 |
GitHub自体はMicrosoftとは独立したサービスですが、
- 安全にログインする仕組み
- 利用料金を支払う仕組み
としてMicrosoftの基盤が利用されています。
これが、GitHub課金管理にMicrosoftテナントとAzureサブスクリプションが必要になる理由です。
身近な例で考える(マンションの例え)
3つの関係性をマンションに例えてみましょう。
① Microsoftテナント = マンションの建物・管理室
マンションそのものです。
役割
- 入居者管理(ユーザー管理)
- オートロック(認証・MFA)
- 建物全体のセキュリティ管理
を担います。
② Azureサブスクリプション = 各部屋の電気契約(お財布)
各部屋で発生する料金を支払う契約です。
役割
例えば、
- 開発部門用のサブスクリプション
- 情報システム部門用のサブスクリプション
のように、用途ごとに請求先を分けることができます。
③ GitHub = 部屋に持ち込んだ最新家電
利用したい便利な家電製品です。
役割
家電を動かすには電気代が必要です。
同様に、GitHubを利用するためにはAzureサブスクリプションという「お財布」に紐づけて利用料金を支払います。
つまり、
- 安心して住めるマンション(テナント)の中で、専用の部屋(Azureサブスクリプション)の電気を使い、最新家電(GitHub)を動かしている
というイメージです。
なぜGitHub専用のAzureサブスクリプションを作るのか?
実際の企業では、すでにAzureサブスクリプションを保有しているケースも多くあります。
それでもオルターブースでは、
- GitHub課金専用のAzureサブスクリプションを新たに作成すること
を推奨しています。
主な理由は次の3つです。
理由① コスト管理が明確になる
Azure利用料とGitHubライセンス費用が混在しません。
例えば、
- Azureサーバー利用料
- GitHub利用料
を明確に区分できます。
経理担当者も、
- 「何にいくら使ったのか」
を把握しやすくなります。
理由② 部門ごとの予算管理がしやすい
GitHubは主に、
- 開発部門
- DevOps推進部門
- DX推進部門
などが利用します。
専用サブスクリプションにすることで、
- 開発部門予算
- 情報システム部門予算
などへの費用配賦が容易になります。
理由③ ガバナンスと権限管理を分離できる
企業では、
- GitHub管理者
- Azure管理者
- 経理担当者
が異なるケースが一般的です。
課金用サブスクリプションを分離することで、
- 不要な権限付与の防止
- 誤操作の防止
- セキュリティ向上
につながります。
損をしないための契約方法「CSP」とは?
GitHub課金用Azureサブスクリプションの契約方法には、
- Microsoftから直接契約する方法
- CSP(Cloud Solution Provider)経由で契約する方法
があります。
オルターブースはMicrosoft認定のCSPパートナーであり、Azureサブスクリプションを直接提供できます。
CSP経由で契約するメリット
請求を一本化できる
海外決済やクレジットカード払いではなく、
- 日本円
- 請求書払い
に対応できます。
日本語サポートを受けられる
トラブル発生時も窓口が一本化されるため、
- Microsoft
- GitHub
それぞれへ問い合わせる必要がありません。
導入支援まで相談できる
単なるライセンス販売だけではなく、
- Microsoftテナントとの連携
- GitHub Enterprise導入
- SSO構成
- ガバナンス設計
まで支援を受けることができます。
まとめ
今回のポイントを整理すると次の通りです。
- Microsoftテナントは「ユーザーと認証」の管理基盤
- Azureサブスクリプションは「課金管理」のためのお財布
- GitHub EnterpriseやGitHub Copilotの利用料はAzureサブスクリプションから支払う
- GitHubを利用するためにAzure環境を構築する必要はない
- 課金専用サブスクリプションを作ることで管理・運用がシンプルになる
GitHub EnterpriseやGitHub Copilotの導入を成功させるためには、ツールそのものだけでなく、
- 認証(テナント)と課金(サブスクリプション)の設計を最初に整理しておくこと
が非常に重要です。
オルターブースはMicrosoft CSPパートナーであると同時にGitHubパートナーでもあります。
そのため、ライセンス提供だけでなく、
- GitHub Enterprise導入支援
- GitHub Copilot展開支援
- Microsoft Entra IDとのSSO構成
- GitHub Advanced Security活用支援
- 全社ガバナンス設計
までトータルでサポート可能です。
- 「契約の仕組みは理解できたが、自社に最適な構成が分からない」
- 「全社展開に向けた運用ルールを整備したい」
といったお悩みがありましたら、お気軽にオルターブースへご相談ください。


