こんにちは、オルターブースアドベントカレンダー10日目です。
昨日に引き続き機械いじり好きな古野が担当します。
タイトルにあるように、今回はちょっと変わった内容をお届けしたいと思います。
写真にありますのが、MacbookPro 2011 Early
起動音は聞こえますが、画面が真っ暗となってる品です。
学生生活を終える前に超奮発して学割で購入した思い出の品でして、なかなか捨てるという選択をできずにいました。
どうにか直せないかと調べていたら、同様の症状でGPUのリフローをすると改善できるようなので、今回はそれにチャレンジしてみた内容になります。
※この方法は「サポートが切れている」かつ「破棄してもいいけど直れば使いたい」という方向けです。
Macbookでは各シリーズで同様の不具合が比較的多いようなので、心当たりがある方は判断材料として参考にしてみてください。
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用意するもの
- ドライバー2種(プラスと星形)
- ヒートガン
- グリス
- グリスを拭き取る柔らかい布等
あれば嬉しい
- 静電気防止手袋
- 耐熱マット
- グリスクリーナー
- ピンセット
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それでは始めていきましょう。
まずロジックボードの取り外しから行います。
1. 裏蓋のネジを外します
2. メモリを外します
3. ロジックボードに接続されている各コネクタを外します
※バッテリーと繋がっているコネクタを外すのにプラスドライバーが必要です。
4. ロジックボードに付けられているファンを外します
※星形ドライバーが必要です。
5. ロジックボードを固定しているネジを外します
※星形ドライバーが必要です。
6. すべてを外し終えたらロジックボードの右側から持ち上げます
※左側に持ち上げないと取れないコネクタがあるので注意。
7. 左側にある最後のコネクタを外してロジックボードを完全に取り出します
これでロジックボードの取り外しは完了です。
次に不具合改善を試みます。
8. ロジックボードに付いているヒートシンクを取り外します
※グリスが固まってると結構力を籠めないと取れません。
9. チップとヒートシンクに付いているグリスを掃除します
※ちなみに上がGPU、下がCPUになります。
10. グリスを拭き取って綺麗になったらGPUのチップに向けてヒートガンを当てます
※加熱部分は高温となるため、何らかの耐熱対策をしてください。私は加熱部分を接触させないように浮かせています。
11. 加熱を5分~6分続けます
12. 加熱し終わったらしばらく冷やしてグリスを塗ります
※グリスの塗り方は好き好きがあるので、お好みの方法で...
あとはヒートシンクを付け直して、ロジックボードを付け直して、ファンとコネクタを接続して完了です。(写真撮り忘れ)
※ここで蓋を閉じる前に一度テストをすることをお勧めします。
以上で全行程が完了です。
ちなみに今回私のMacbookさんは加熱が足りなかったのか、完全には戻りませんでした・・・
また後日解体してやり直そうと思います。
最後に、この方法は「サポートが切れている」かつ「破棄してもいいけど直れば使いたい」という方のみ実践してください。
必ず直るものではないため、完全自己責任となります...
まだサポート期間が残っている方は、まずサポートに連絡して修理してもらえないか確認してください。