こんにちわ。オルターブース小島です。
オルターブースアドベントカレンダーも半分を超え良い感じになってきております。
ディープな技術からちょっとしたTips、僕のポエムとかなりバリエーションに富んでいるので是非お楽しみくださいませ。
さて、今回はコーチングのお話です。
自立したスタートアップ組織?
スタートアップのシード期は大体創業者を中心に少数で運営を行い、調達まであるいはファーストユーザーを得るまではほぼ自腹で経営しますよね。
この期間が長いとだんだんとその状況に慣れてしまい、組織なのに個人で動いてしまうような経営スタイルになりがちです。
それが良いか、悪いかは別として個の活動が目立ってしまう組織をグロースするのは結構大変だなーという印象があります。
オルターブースも個の活動が非常に多いです。Microsoft MVPホルダーやコミュニティ主催者が多くいるので個の活動量が多いと思われがちですが、基本仕事はオルターブースに集中しています。
個の力を引き出し、マネジメントすることはスタートアップにとっては非常に大事な話ではありますが、個が自立ではなく独立してしまうと組織は崩壊してしまいます。
メンバーの能力を引き出す方法
正解などありませんが、最も効果的な手法としてはコーチングがあります。コーチングという言葉自体は知っている人も多いと思いますが勘違いされている方も同じくらい多いと思います。
コーチングに関しての考え方の中心にあるのは、行動の後押しです。アドバイスや答えを提供することはほぼありません。
大事なことは行動を促すことであり、意見の押し付け合いもありません。
そういえば僕が前職時代に行った(行かされた)管理者養成学校っていうキワモノ学校があるのですが、コーチング手法を身に着けるにはちょうどいいと思いました。
というのも、管理者養成学校は地獄の訓練(軍隊式のビジネス研修)以外にも指導力コース、社長コースなどちょっと変わったコースがあります。指導力コースは特になのですがセルフコーチング、1オン1などを徹底的にロープレを通して磨く研修スタイルで、実はコーチング技術習得にはちょうど良いかもしれません。 おすすめはしませんが(笑)
基本的に否定も肯定もせず、その言葉を受け取るだけです。
え?それだけ?って思うかもしれませんが、コーチングの基本はそれです。もちろんコーチによってはここにさらに様々な仕掛けがあったりご自身の独自コンテンツがあるわけですが何かを教えてくれる、と勘違いしてはいけません。
スタートアップとコーチング
結局のところスタートアップは手数勝負なのです。手数が多ければ多いほど成功に近づくわけでその手数は全て行動から生まれます。
どんなに口で言ったとしても行動しなければ全く意味がないのです。
その行動を後押しするという意味でコーチングはスタートアップに対してとても有効であると感じています。
メンバー一丸となって、といってもスタートアップなんて人数もたかが知れているので一丸となってって言うには当たり前でありその一丸になってっていう言葉の抽象さ加減で成果も変わってきます。
コーチングを導入することにより、個の動きとしてこの一丸となってをポジティブに解釈し、行動することができるようになるわけです。
プライベートでも使えるコーチング
さて、ここま書きましたが僕自身有能なコーチなのかというと全くそんなことなく完全に自分を棚上げして書きました。
完璧な人なんていないし、仕事だけが全てではありませんからね。
コーチング自体は仕事以外でも十分活用できます。
例えばパートナーとの関係や親子にも活用できます。それだけでなく、コミュニティや場合によってはペットなども有効だと思います。
ちなみに僕のコーチングを初めて受けたときのエピソードを最後に書いておきます。
部下の管理に悩みに悩み、試しにコーチングを受けたときの話
当時私のチームは10名ほどのメンバーがいて、メンバーみな常に下を向いているような超消極的なチームでした。
僕がそのチームを任されてちょっと強引なマイクロマネジメントをやっていたこともあり、メンバーの意識向上はほぼならず、特にリーダーであるメンバーのネガキャンが酷かったのです。
僕もことあるごとにそのメンバーの出来ていないことを指摘しまくり、とにかく仲が悪かったのです。
ある日、とあるお客様のシステムで障害が発生しました。しかしその原因はオペレーションミスです。そのメンバーの。
これではそのうちチームが崩壊してしまう。そこで様々な本を読んだりセミナーに参加したりしました。(確かそのあたりで例の地獄の訓練に行った気がします) ある日妻の知り合いがコーチングをやっているというので試しに受けてみました。
田町の駅前にあるエクセルシオールだった記憶がありますが、ダラダラと話をしていました。
そのうちコーチがそのメンバーへの想いを今ノートに書いてみれば?と言われ、言われるがままに感情をノートに書きなぐったのです。
一通り書き終わって、吐き出したなーって思いながらノートを見ているとコーチが一言こう言ったのです。
「これ、見られてますよ」
????
最初は何を言いたいのかわからなかったのですが、だんだんとわかってきました。
「これ、見破られてますよ、そう思っていること。隠せてないですよ。」
なるほど、そういうことか。
「こんな感情を持っている人が人を動かすことって出来るんですかね?」
そこからはコーチからの質問が怒涛のようにやってきました。
それまではうんうんと頷いていただけなのですけどね。
質問もかなり厳しい質問が多かったように思えます。
それでも何とか質問に答えていき、終わるころにもう一度ノートに書いてくださいと。
全く違うんですよね。今度は。
ああ、これがコーチングか。
その後僕はその経験から、まずそのメンバーに謝罪をしました。そしてどうやればうまくいくのかを話していきました。
結果、そのメンバーは辞め、僕も部署を移り新設のチームを新たに作ることになったのです。
コーチングの成果とは
コーチングは非常にわかりづらいものです。なのでなかなか成果が見えづらいものです。
しかし、必ずしも成果を求めなくても良いと思っていて次の行動が少しずつでも変わっていければいいかなと思います。
まずは気軽にコーチングを実践すると良いと思います。
というわけでまたポエム的なこと書きましたがそろそろテッキーのおもろブログを書こうと思います。(松本さんが)