こんにちは。12月24日担当の深井です。
オルターブースでは経営陣と全メンバーが1ヶ月から1ヶ月半に1回、30分程度の1on1をやっています。 1on1をやっている会社は数あれど、実は会社によって考え方や実施の仕方が違うかと思います。 今日はオルターブースにとっての1on1とはなにか?について紹介し、それを通じてオルターブースの考え方や重視している点を伝えられればと思います!
<目次はこちら>
メンバー個々人のパフォーマンスを最大化するための1on1
ズバリ1on1はこの「メンバー個々人のパフォーマンスを最大化」が目的です。
オルターブースは少数精鋭のプロフェッショナルチームです。 だからこそ、一人一人のパフォーマンスのポテンシャルがどこまで出ているかというのはチーム全体のパフォーマンスにダイレクト影響します。
そのため
- 各メンバーが自分の強みを発揮しているか
- パフォーマンスを出しやすい環境にあるか
- 普段感じているけどなかなか言えないことはないか?
- それが言えないことによってパフォーマンスをだす阻害要因になってないか?
- 人間関係で困ったことはないか?
などを1on1でヒアリングし、経営陣が把握します。
自分で言っといてあれなんですが「経営陣が把握する」というのもちょっと違和感があります。
そういう上長が部下の状態を把握して管理したりコントロールするという偉そうなイメージではなくて(笑)、働く環境の設計や仕事のアサインを決裁する権限を持った役割の人(経営陣)がちゃんとメンバーの考えと感情を知っていることが大事。という感覚です。
またそもそもパフォーマンスとはなんぞや?という話にもなると思います。
この1on1で言うパフォーマンスは本人の自己評価です。 メンバーそれぞれが自分がパフォーマンスを100%中の何パーセント出せている感覚なのか?をヒアリングしますし、それを指標として重視します。 客観的パフォーマンス(自己評価ではないもの)のあげ方は1on1とは別のアプローチでできるんですが、自己評価としてのパフォーマンスは1on1を通じないと上げづらい。しかもプロフェッショナルな人で自らのパフォーマンス感覚と実際の客観的パフォーマンスがずれてる人ほとんどいないので、プロフェッショナルの多いオルターブースでは自己評価のほうを1on1でヒアリングします。
1on1にはどういう効果があるか?
ちなみに経営陣がメンバーの状態を把握したところで、課題がすべて解決されるわけではありませんし、1on1だけでパフォーマンスが最大化されるわけでもありません。しかし1on1でないと解決しづらいことや1on1をやったことで解決できることもたくさんあります。( ※ 解決できるというか、解決に向けてアクションできるようになることがたくさんあります。どうすれば良いかわからない状態から、課題を認識してアクションする状態に移り変わるだけでもかなり違いますからね。)
例えばこういう問題は1on1向きです。
- 今アサインされている仕事が自分には向いていない気がする
→でもそれを言うとやる気がないと捉えられてしまうかも
→しかも他に何をすれば良いのか自分では思いつかない
→あまり仕事がうまくできてる自信がないけど、理由がわからない
- 職場の人間関係で困っている
→別にどちらが悪いとかではないけどなんかコミュニケーションがうまくいかない
→一方がストレスをためてしまう、あるいは双方がストレスをためてしまう
→けれどもうまくいかない理由がわからない
- 自分が普段考えていることを改めて伝える機会がない
→もっとこうしたほうが会社がうまくいくのになとか
→言いづらいけど気づいてる真実とか
これらの問題は月1回の1on1のなかで本人が課題を認識したり、把握した経営陣側が環境設計や仕事のアサイン状態を変えることで改善できる可能性がとても高いです。
大きい会社では上に挙げたようなアサインの問題や人間関係の問題はよくあることだと思うんですが、 スタートアップは基本が少数精鋭、どちらも会社全体のパフォーマンスにダイレクトに影響する問題です。
例えるとワールドカップに出場しようとするサッカーチームのチームメンバー同士のコミュニケーションがうまくいってないようなもので、勝てる試合も勝てなくなっちゃいます。ワールドカップ目指すレベルのチームであれば、人間関係の問題も話し合って解消しようとするでしょうし、普段指摘しづらいことも指摘するでしょう。また、アサインされたポジションが適正でないなら当然最適化するでしょう。ちょっと乱暴なたとえですが、本質的には同じことだと思います。
まああんまり深刻視しすぎると逆にそれによってバグるので、よくあることだと思いながら時間かかっても解決にむけて取り組んでいこうね。という姿勢が大事だと思います。
1on1はオルタナティブスピリッツの実践
オルターブースにはオルタナティブスピリッツという「指針」があります。こういうことを大切にしていこうね、というものです。 まだ若い会社ではありますが良いことも悪いことも経験していく中で、本当に大事なことは何か?をメンバー全員で考えた結果、言語化されたのがこのオルタナティブスピリッツです。
1on1の考え方はこれに沿ったものでもあります。 「人ひとり知るのは力なり」「心理的安全性」「自己を優先し自分を大切にする」「好きこそ物の上手なれ」などを大切にした結果の現在の1on1です。
もちろん、1on1だけでなくて普段の仕事のなかでできることをするのが一番大切ですけどね。
今日はここまで!ありがとうございました。