本記事はアドベントカレンダー23日目の記事です。
こんにちわ!デザインアーキテクトの のりじ こと松本です。
今回はデザイナー視点で最近至るところで見るようになった「ノーコード(No code)」について、デザイナーの立場で実際に使ってみている人間としての意見を書いてみたいと思います。
なぜ今「ノーコード(No code)」なのか?
2020年12月11日(金)~12日(土)の2日間にオンラインで開催された「エンジニアフレンドリーシティ福岡フェスティバル2020」にて、「ノーコードだよ! 全員集合!! ~ 技術者も業務担当者も大歓迎 ~(仮)」というパネルディスカッションに登壇してきました。
こちらのセッションでは、エンジニアー・デザイナー・アーキテクトの3名のパネルディスカッションだったのですが、そのセッション内で清水さんが作成してくださった資料がとてもまとまっていると思うのでご紹介します。
※資料を利用することは、清水さんご本人に許可をいただいています。
数年前からよく聞くようになったノーコード(No code) / ローコード(Low code)文字通り、ソフトウェアを作る際に使用するプログラミング言語を書かずに(コーディングしないで)欲しいものを作ることを意味します。なぜ今になって、グローバルで IT の巨人達(Microsoft, Google, AWSなど) がこぞってノーコード(No code) / ローコード(Low code) と言い出したのか?そこには データ爆発 と DX との関わりが言われております。
一部内容を抜粋しましたが、資料内(P8~P17)にグラフ付きで詳細があるので、ぜひ見てみてください。
ざっくり言うと「既存の技術者だけでは、年々速くなるビジネススピードに対して全然人数が足りていない」ので「業務担当者の方に解決してもらおう!」という流れがある、ということですね。
ノーコードツールは基本的に、何かしらのプログラム言語を取得していない非エンジニアでも、ほぼ予備知識無しで何かしらの仕組みを作ることができます。
そしてノーコードツールを利用する利点としては、以下が考えられるかなと思います。
- 開発者以外(現場の業務を理解している人など)が開発を行うことができるようになる
- システム開発を担う部署や人とのコミュニケーションロスを減らせる
- 現場が望む形のアプリやシステムを作ることができる可能性が高くなる
- トライアンドエラーを繰り返して自分の業務を改善していくことができる
「業務担当者の方に解決してもらおう!」という世の中の流れに対して、有効なツールであるから、現在注目度が上がっているのではないかな?と。
ただ、規模の大きなシステムや複雑なシステムを作ろうとを思うと「プログラム思考」は必要になるし、それなりに利用するツールの学習は必須になります。 「何も学ばず誰でも簡単にシステム構築ができるわけではない」というところは知っておいていただきたいことですが。
デザイナーから見た「ノーコード(No code) 」の利点
以前私は、『デザイナーは問題の本質を考え「デザインの知識と技術」で問題解決するため設計し視覚化することが仕事』とブログに書いたことがあるのですが。
ビジュアルデザインを作るのはデザイナーの仕事の一部で、本質は「問題解決」であり「仕組みを作ること」だと思っています。
ですので、デザイナーこそ「ノーコード(No code)」ツールを知って使いこなせるといいのでは?と。特に、ビジネスデザインを視野に入れたときに、ノーコードツールの知識があると、より良い提案ができるのではないか?と感じています。
私自身は全くプログラミング言語を取得できていない人間ですが、Microsoftが提供するノーコードサービスの「Azure Logic Apps / Power Automate」を使って、色々な仕組みを作り、ASCIIさんに記事を寄稿させていただいています。
どういうことができるのか?についてヒントになると思いますので、興味のある方はぜひ。
最後に
流れ的に、ノーコードツールは今後も使われる場面が増えていくと思います。
デザイナー視点から見ても、何かしらのノーコードツールを実際に使って知識を貯めておくことは無駄にならないと思っています。その中でも「Azure Logic Apps / Power Automate」はできることが比較的多いと思うので、ぜひ試していただきたいなと。
エンジニアがノーコードツールをどう使うか?の議論は見かけるようになってきたのですが「じゃあデザイナーとして、実際どうなのよ?」というところを自分なりにまとめてみたかったのもあり、本記事を書かせていただきました。
また来年から、オルターブースでも本格的に「Azure Logic Apps / Power Automate」を含むトレーニングなどを行っていく予定がありますので、ご相談お待ちしております!w