Alternative Architecture DOJO

オルターブースのクラウドネイティブ特化型ブログです。

クラウドインテグレーターに所属する「1人デザイナー」の話。

こんにちわ! デザイナーの のりじ こと松本です。

先日、弊社はパートナー会社による合宿「Alternative Camp」を行いました。

aadojo.alterbooth.com

私は「オルターブース流 Tech×デザイン」ということで、弊社のコーポレートロゴを例に「クラウドインテグレーターに所属する1人デザイナーの役割」についてお話しました。
今回はそのセッション内容について、時間的にお話できなかった部分も加えてまとめてみたいと思います。

コーポレートロゴの作り方

先日、弊社は「Alternative Spirits(行動規範)」を公開しました。

www.alterbooth.com

この行動規範にも反映されているのですが、コーポレートロゴは「企業理念や創業者の思いをしっかりと定義し視覚化したもの」と私は考えています。

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ロゴとコーポレートスローガン

弊社ロゴとコーポレートスローガンはこちら。
このコーポレートスローガンをどのようにして視覚化したのか、

  1. デザインコンセプト、モチーフ
  2. カラーリング

この2点から説明します。

1. デザインコンセプトとモチーフ

1-1. デザインコンセプト

「箱=サービス」と考え、クラウドを軸に世の中に変化を与えて行こう!というのが社名の由来なので、その部分から「変化させる」部分を活かす方向で考えました。
また、「堅い業界を柔らかく変化させる」というニュアンスから、角ばったイメージは当てはまらないと思ったので、丸みやマージンを持たせるデザインをイメージ。
フォントは手書き風は「信頼感」を考えたときにそぐわないと考え、適度な固さ(信頼)と動きを出せるゴシック体を選んでいます。
それと社名表記は、固さと柔らかさを表現するため「Alterbooth」がいいと私が提案してましたw(当時の資料を読み直して気づいたネタ)

1-2. モチーフ

「モチーフ」はフランス語で、表現の動機・きっかけとなった中心的な思想・思いを表す言葉。
私の場合は打ち合わせ時に出てきた色々なキーワードからひたすらに「連想ゲーム」をやって、その中でモチーフを決めていく感じ。
オルターブースのロゴ制作時の当時の打ち合わせ資料を見直してみると「箱を変化させる」という言葉をピックアップしていた模様。

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モチーフ

  • 「箱」サービスのイメージと「変化させること」を視覚化
  • 「雲」クラウドサービスでよく使われるモチーフ
  • 「上矢印」転換する、という意味を矢印で表現

そのままズバリなモチーフをロゴ内に含めるのはあまり良くないと言われますが、当時は「オルターブース」という社名からクラウドサービスを連想するのは難しいかな?と考え、一般的に連想されるイメージをモチーフに含めた経緯がありました。

2. カラーリング

2-1. トーンスケールとは?

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トーンスケール
トーンは明度と彩度を組み合わせた色の概念で、明度と彩度が似ている色を集めてグループ化したものを指します。図は緑を例にしていますが、緑色でも薄いものから濃いもので全然感じるイメージが違うというのがわかるかと。
また、このトーンにはイメージと連想される言葉が定義されています。
デザイナーとしてカラーリングを決定するときに「なんとなく好きな色を選んだ」ではなく、「この色にはこのような意味がある」と説明することができるんですね。
私は、福岡の イルドクルール さんが作成されたトーンスケールをずっと参考にさせていただいてます。(デジハリの頃カラーの授業を受けたご縁でw)

2-2. 採用したトーン

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ブライト(明るい)

オルターブースのロゴは、既存の概念を変化させること、また既存の業界に革命を起こす存在となることを考え、カラーリングはこのトーンがふさわしいと考えて「華やかな、陽気な、健康的な」などの意味合いを持つトーン「ブライト(明るい)」を採用しています。

1人デザイナーの役割とは?

「1人デザイナーって大変ですよね?」って言われますが、ぶっちゃけ「作業面」だけ考えるとかなり大変ですw(社内で他にできる人いないから)
ただ、作業だけなら私よりデザインスキルが高い方は無数におられるので、その方々に随時助けを求めればいいわけで…。

デザイナーは問題の本質を考え「デザインの知識と技術」で問題解決するため設計し、視覚化することが仕事だと私は思っています。
それと共に「デザインはそれに関わる人みんなで作り上げ、育てていくもの」とも思っています。
この部分を職責が違うメンバー全員に理解してもらい、企業文化として根付かせることも、1人デザイナーとしての役割なのかな?と。
自分で考えたものって愛着わいて大事にしたいと思いますよね?
デザインはデザイナーが作って終わりでもモノによってはいいのかもしれないですが、弊社は自社サービスなので。
チーム全員が「デザインも含めて自分ごと」として考えてくれる環境を作ることがブランディングにつながるんじゃないかなと目指しています。
弊社では、忌憚なき意見をみんなからもらえる環境なので非常にありがたいなーと。(たまに心折れるけどw)
これらメンバーから出た色々な意見を、最後にデザインのセオリーやルール(フォント・カラーリングなど)に則ってまとめて視覚化していけるように日々精進しております。

さて、現在も某サービスのロゴデザインを制作中ですが、私がガッツリ巻き込んだのはインフラチームの人だったり。 随時デザインのセオリーを説明しつつ「どう思うか?」をフィードバックしてもらって、絶賛ブラッシュアップ中。
これはちょっと従来のデザインのセオリーから外れるかもしれませんが、「結果的にオルターブースらしいね」って思ってもらえると思うだろうから、いいのかなと。(正式公開をお楽しみにw)

最後に

ロゴデザインは「見た目(好き嫌い)」に左右されやすいと思われがちですが、実は全てに意味があり、特にコーポレートロゴについては「企業理念や創業者の思いをしっかりと定義し視覚化」するためにデザインのセオリー・ルールに則って「設計」しています、というお話でした。
特にコーポレートサイトは視覚化するときにデザインのセオリーやルールを守るのはもちろんですが、制作者の「こうなってほしい」という思いも込めつつ…。

その他、弊社サービスロゴについての記事もあったりしますので、デザイナーの仕事に興味のある方はぜひ以下の記事もどうぞ!

aadojo.alterbooth.com