お久しぶりです。オルターブースの代表の小島です。今年の後半はかなり怒涛でしたね。9月は久しぶりのデブサミ福岡でキーノート登壇、10月は急性胃炎でGitHub Universe行けなくなってしまったし、12月の頭には右腕と肩を負傷して今もリハビリ中。
とんだ災難かと思いきや、知ってる人はいると思うけど11月には個人的に世間を大騒がせさせたりと、話題を欠くことはなかった感じです(笑)
「11月のあの件」についてはシークレットだったので多くは語れませんがクローズドなところなら話せますので是非。
で、今年もオルターブースアドベントカレンダーなわけです。
この1年オルターブースは何をやっていたのか
数年前から模索をしていましたがようやく形になりつつあるのがいわゆる伴走支援です。 伴走支援に関しては、いろいろな方法があるし今までのSIとは全く別物なのでSIerさんが伴走支援といっても、それは従来のSIの名前を変えただけ、というのも結構ある。
オルターブースでは、この伴走支援の形に関して結構こだわりがあり、そのこだわりがようやく出来上がってきたと感じています。

まず伴走支援のおおよそはクラウドやAIの技術支援になります。
オルターブースではGitHubを中心にDevOpsを推進しています。これはつい最近というか、創業以来ずっとなので10年以上やり続けていることになりますね。 DevOps自体もここ10年くらいで一気に進化し、その技術面でPlatform EngineeringやSite Reliability Engineeringができてたり、最近ではAI駆動開発などエンジニアリングにおいても大きな動きがありました。 しかしDevOpsは難しい、アジャイルが全然できない、文化に合わない、などの話も多くあり弊社へもそのようなご相談が多かったです。
2025年になって明確に変わったのは、AIができてこのような話で止まっている状態じゃないってことを段々と理解してきた、AIによってソフトウェア開発のパラダイムシフトが起こりつつある、ということです。
なので、オルターブースはこのパラダイムシフトをポジティブな効果として提供できるように、ここ1年ずーっと活動してきました。
伴走支援とSIの違い
伴走支援と日本語でいうと色々誤解されるのですが、実はこの動き最近非常に注目を集めており、特に米国Palantir社がAIを使った伴走モデルを打ち出したことで「パランティアモデル」とも言われ始めています。 SIのおおよその流れは以下です。
1. 要件を聞く 2. 作る 3. 納品する 4. 保守契約で生きる
いっぽうパランティアモデルでは
1. 分析する(ドメイン、データ、インターフェース、ビジネス) 2. 一緒に考える 3. 不足を支援する 4. 手を離す
主役はあくまでもクライアントであり、徹底的にサポートに徹していくのです。 さらにパランティアモデルは、この動きそのものをAIでカバーします。
オルターブースの伴走支援はまさにこの形です。 自分たちでできる力をつけ、自立させることです。自立させることが目的なのです。 高性能、高品質なものを委託して作ることはしません。 クライアントの目的が何なのかを理解し、その目的を自分たちで達成するためのサポートを行うのです。
この動きは決して派手ではありません。SaaSビジネスのような高コストなマーケティングも行いません。
衝撃的な現実
僕は講演やセミナーなど行うときに必ず伝えることがあります。 それは「2025年の崖」です。(2025年の崖についての説明は省略するので自分で調べてみてください)
とある統計では、日本国内の非IT企業における内部へのIT投資予算は売上全体の1%に満たないというデータがあります。 しかも、20年以上放置されている基幹アプリもあり、そのツケ払いさえできない状態です。
ちなみにSIなどの外注費はIT投資ではなく外注費なので、先ほどの1%に入っていません。 逆に言うと外注費の増大が内部へのIT投資を妨げている要因になっています。
また外注費を抑え内製化を実現したとて、長年のツケは文化とナレッジにも影響を与えます。今までは誰かがやってくれるだろう、そう思っていたものが自分たちでやらなくてはいけなくなり、どうしようもないという状態になります。 そこでAIに頼るのですが、AIは銀の弾丸ではないですし、そもそもAIをうまく活用できる文化があるのであれば外注に依存することもないのです。
かなり根深い課題ですが、オルターブースはまさにそこに目を向け、真正面から課題に取り組んでいます。
来年はさらに様々なサービスを展開する予定です。全てはお客様の自立のためです。(成功とは言いません、自立のためです) 自立し、自分たちでできる世界が一番楽しいと思います。
ということで、この1年、伴走に伴奏させてもらいました。 また来年もよろしくお願いします!!
個人的なところですが、今年増えたベースの数は7本でした。 来年は10本目指していきたいと思いますw


