こんにちは。MIDI検定3級の木本です。 そんな20年以上前に受けた検定試験の話はさておき、先日Microsoftの認定試験のひとつ「AZ-900」を受けてきました。
弊社のブログでも何度か取り上げられていますが、この「AZ-900」という試験はMicrosoft Azureの基礎知識を問うもので、つまりは合格すれば「Microsoft Azureについての基礎知識がありますよ」という証明になるものです。 過去にも「週刊オルターブース」で取り上げられた通り、弊社ではこの「AZ-900」に合格することが入社したメンバーの努力目標として掲げられています。
オルターブースに入社してもうすぐ5年目に突入しようとしていますが、実はまだこの「AZ-900」を受験していませんでした。 受験していなかった理由(というか言い訳)を書き始めると、おそらくこのブログの8割が言い訳で埋め尽くされてしまうのでやめておきますが、弊社も新しいメンバーが増えてきて、みんながAZ-900合格を目指している中、入社5年目を迎えようとしている僕が受験すらしていないというのはアカンだろう、というのは常に頭の中にありました。
というわけで、遅ればせながら受験してきましたので、その件について書きたいと思います。 過去に他のメンバーが書いた合格体験記と重複する部分もありますが、気にせず書き進めます。
試験内容
前述の通りAZ-900はAzureの基礎知識を問うものなのですが、2021年10月に試験内容が改訂され、2022年1月現在は以下の分野について出題されます。
- クラウドのコンセプトに関する説明
- コアAzureサービスに関する説明
- Azureのコアソリューションと管理ツールに関する説明
- 一般的なセキュリティおよびネットワークセキュリティ機能に関する説明
- ID、ガバナンス、プライバシー、およびコンプライアンス機能に関する説明
- Azureの料金とサポートに関する説明
出題範囲が広く、またAzureに関する問題だけではないので試験勉強はわりと大変です。 どうやって勉強するかというと、これは社内でも口酸っぱく共有されている王道中の王道ですが、とにかく「Microsoft Learnのラーニングパスをやりこむべし!」という一言に尽きます。
Microsoft Learn
Microsoft Learnのラーニングパスはセクションごとにテキストを読んで知識チェックを行っていくという流れになっていますが、実際にAzure Portalを操作したり、管理コマンドを実行したりして、Azureのサービス利用を体験する演習問題も含まれています。
Azureのサービスの中には、文字で説明を読んだだけだと「このサービスとあのサービスの違いがよくわからない・・・」というものも出てきますが、演習問題で手を動かしてみると「これはこういう用途で使うんだな」というイメージが湧きやすくなります。 個人的にはこの演習問題をやることで、苦手分野の正答率がかなり上がったと思います。 また、演習問題はサンドボックス環境で実行するのでAzureの利用料金が発生することもありません。
Microsoftの認定試験はサービスの進化にあわせて内容が改訂されることがありますが、Microsoft Learnのラーニングパスであれば、その改定内容をしっかりカバーした状態で勉強ができるのも大きなメリットのひとつです。
模擬試験
Microsoft Learnだけでは試験に合格できるか少し不安だったので、自分の理解度を確認するために模擬試験を受けました。 模擬試験はAZ-900の参考書に載っているものもありますし、オンラインで受けられるものもちょっと探せばすぐみつかります。
模擬試験を一通りやると、自分の理解が弱いところがわかります。 僕の場合、普段の業務でカバーしている「Azureの料金とサポート」や「Azureのコアソリューションと管理ツール」あたりは良かったのですが、反対に業務でほとんどタッチしていない「一般的なセキュリティおよびネットワークセキュリティ機能」と「ID、ガバナンス、プライバシー、およびコンプライアンス機能」がかなり弱いことがわかりました。 ですので、またMicrosoft Learnに戻って、今度はその弱点部分を重点的にやりました。
さらに、単純な問題文の読み間違いや思い込みで取れるはずの得点を落としていたり、普段アルファベット表記で認識しているものがカタカナ表記になっている場合や、略称で認識しているものが正式名称で表記されている場合にピンと来ないことがある、ということも模擬試験でわかりました。 表記問題はともかく、試験を受ける時は問題文をちゃんと読みましょう。(小学生レベル)
ただ、どんな試験にも言えることですが、模擬試験を何度もやりこんでしまうと自分の理解度とは別に「出題の傾向と正答のパターン」に意識が向かってしまうことがあります。 試験に合格することが目的なのではなく、あくまでMicrosoft Azureの基礎知識を身に着けたことを証明するのが目的なので、模擬試験は「自分の弱点のあぶり出しのために使う」というところにとどめておいた方が良いでしょう。
試験ポリシー
あとは試験を予約して会場に足を運ぶだけですが、ここでもう1点。 これは予約確認メールでも案内されるのですが、特にMicrosoft認定試験をはじめて受ける方は事前に試験ポリシーに目を通しておきましょう。
特に「試験期間と質問の種類」というページでは、実際の試験画面を操作している動画を見ることができます。これを見ておくだけで心に少しゆとりができると思います。
試験結果
AZ-900は1000点満点で700点以上を取れば合格となりますが、結果は790点でした。 試験終了後に渡されるレポートを見ると、ほぼすべての分野でまんべんなく得点できていたものの、模擬試験で弱かった「一般的なセキュリティおよびネットワークセキュリティ機能」が弱いままだったので、ここの理解度が高ければもっと得点できたのになぁ、と悔しさを感じました。
まとめ
ようやくAZ-900を受験・合格したことで、ずっと気になっていた胸のつかえが下りた気がします。 今回の試験で分かった弱点を補強しつつ、さらに勉強を続けて行こうと思います。
余談
実は、今回の試験で一番心配だったのが、試験会場での本人確認でした。 というのも、身分証の写真と現在の見た目がほんのちょっとだけ違うのです。
学校だったら担任が生徒指導の先生に相談にいくレベルのビフォー・アフターですが、受付の方がちゃんと本人だと認めてくださいましたので、その後は安心して試験に臨むことができました。