こんにちは、先日小学校から帰ってきた娘が「失礼かもしれんけど、○○くんの字が汚いのよ・・・」とため息交じりに言っていて、一体どこでそんな言い回しを覚えたんだと思ったけど僕がよく口にしていたからそれを真似してるだけだと気がついた木村です。
先日開催されたSORACOM Discovery 2024で、IoTプロトタイピングコーナーに出展しましたので、少し時間が経ってしまいましたがその様子をお伝えします。
SORACOM Discoveryとは
SORACOM Discoveryは、IoTプラットフォーム「SORACOM」を提供する(株)ソラコムが毎年開催している、国内最大級のIoTカンファレンスです。
今年は2024/7/17に、東京ミッドタウン六本木で開催されました。
SORACOM Discoveryについて詳しくはこちらをご覧下さい。
SORACOM UGとは
SORACOM User Group / ソラコムユーザーグループ(通称SORACOM UG)とは、業種や職業問わず、IoTやIoTプラットフォーム SORACOMについて関心を持った方、既に利用されている方、これからIoTを始める方が誰でも参加することが出来るコミュニティです。個人としてIoTに興味がある方や、IoTビジネスを提供されている方、これから自社のサービスや製品にIoTを取り入れようという方など、様々なバックグラウンド、経験を持った方が集まり、互いに学び合い、交流し合う場です。
日本全国、各地域別に活動していますが、私もこの運営に参加しています。
IoTプロトタイピングコーナーとは
IoTプロトタイピングは、「IoTで生活のちょっとしたことを解決する」をテーマにした企画です。昨年のDiscoveryで初めて開催され、今年で2回目となりました。
昨年はソラコムの社員の方が社内公募で選ばれ、プロトタイピングを行い、Discovery 2023の当日に展示しました。私も昨年実際に足を運んだのですが、とても面白い作品ばかりで、沢山の人が訪れていました。
そして、今年は早い段階でソラコム様からSORACOM UGにお声がけを頂き、SORACOM UGが主導して広く一般から応募を募って、選ばれた方々がプロトタイピングコーナーに参加できることになりました。
実際の応募のページはこちらになります。
そして、私もその中の一人として選ばれ、プロトタイピングコーナーに出展することになりました。採択のお知らせページはこちらになります。
出展内容
私は自宅からリモートワークをすることが多いのですが、1人で家で仕事をしているとつい集中しすぎて机の前から動かず、肩や腰が凝って辛くなることがあります。家族にも定期的にちゃんと休んでストレッチなどするようにとはいわれてはいるものの、なかなか実行できていませんでした。
そこで、これを解決するために以下のようなプロトタイプを作成しました。
- 机に超音波センサーを設置し、椅子に座っていることを検知する
- 一定時間以上座っていることを検知したら、休みを取るように促す。今回はひとまずマイコン(M5Stack)の画面に、休憩時間を表示するところまでの実装としました。
- 一定時間以上休憩を取った場合は、座り続けていた時間をリセットする
- 仕事のスケジュール(私の場合はM365のOutlookのカレンダー)を参照し、予定のある時間を割けて休みを取れるように、休憩時間を調整する
- Microsoft AzureとSORACOMを組み合わせてシステムを構築する
実際の構成図は以下のようになります。
各構成要素は以下の通りです。
- M5Stackを机に設置し、超音波センサーで距離を測定する
- 超音波センサーの取得した距離を定期的にSORACOMプラットフォームにMQTTで送信し、SORACOM Beamを使ってAzure IoT HubにMQTTSで送信する
- IoT Hubは受信したメッセージをCosmos DBに保存する
- 毎日朝にPower Automateを使ってM365のOutlookの予定を取得し、Cosmos DBに保存する
- 定期的に実行されるAzure FunctionsがCosmos DBに保存された予定とセンサーデータを取得し、休憩時間を計算し、結果をIoT Hubのデバイスメッセージに送信する
- SORACOM BeamはIoT Hubのデバイスメッセージにサブスクライブしているので、休憩時間をMQTTSで取得し、それをM5StackにMQTTで送信する
- M5StackはMQTTで受信した休憩時間を画面に表示する
ソースコードは以下で公開しております。
出展当日
前日に会場で設置し、当日は朝から会場に向かいました。最初の基調講演終了後に来場者に自分の作品を説明するためにプロトタイピングコーナーに向かいましたが、想像以上の人がコーナーに来られていました。
なお、写真中の展示物の横にあるPCは、私の当日の予定表やセンサーデータの履歴を表示して説明しやすくするために使っていて、作品の動作自体には影響していません。
私の作品にも沢山の人が興味を持っていただけ、質問をしていただいたり、感想を聞かせていただいたりしました。また、他の出展者の方々の作品も見せていただき、とても刺激を受けることができました。
当日取材に来られていたASCIIの大谷さんに、記事にも取り上げていただきました。
まとめ
今回のSORACOM Discovery 2024での出展は、とても貴重な経験となりました。IoTという、物理的なモノを展示してその紹介をするというのは、普段の弊社のイベント展示のようにソフトウェアを中心としたサービスを展示するのとはまた異なる刺激や来場者の方とのやり取りがあってたいへん面白かったです。
今後もこのような機会があれば、積極的に参加していきたいと思います。
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