みなさん、こんにちは。マーケティング担当の石田です。 早いもので今年もあっという間に終わりそうですね。 弊社も年末に向けて、毎日、営業活動やマーケティング活動に追われており、 皆さんの会社も同様な動きをされているんではないかと思います。
今回は、M365 Copilotを活用した、「データの名寄せ作業」についての活用例をご紹介したいと思います。
そもそも名寄せ作業とは?
名寄せ(データクレンジング)とは、複数のデータベースやリストに存在する同一または類似の企業・取引先情報を整理・統合して、重複や不整合を解消する作業を指します。このプロセスは、企業のマーケティングや営業活動を効率化し、正確なデータに基づいた戦略を立てるために欠かせません。
名寄せの目的
- データの一元化
- 複数のシステムやデータソースに散在する情報を統合し、データの一貫性を保つ。
- 重複排除
- 同じ企業が異なる表記や情報形式で複数登録されている場合に、それらを1つにまとめる。
- 精度向上
- 営業・マーケティング活動に使用するデータの正確性を高め、効果的な施策を実現する。
- コスト削減
- 無駄なマーケティング活動(重複したメール送信や電話)を削減し、効率を改善する。
- 法令遵守
- データ管理に関する法律(例: GDPR、個人情報保護法)に適切に対応するため。
名寄せの課題と対処法
課題
- データ管理に関する法律(例: GDPR、個人情報保護法)に適切に対応するため。
- データの表記揺れ
- 例: 「株式会社○○」と「(株)○○」など。
- 類似情報の判別
- 例: 同じ住所でも異なる法人が存在するケース。
- データの欠損
- 部分的に欠けている情報をどう処理するか。
- 多様なデータ形式の統合
- Excel、CRMツール、名刺管理システムなど、異なる形式で保存されている情報の統一。
名寄せが重要な理由
名寄せがしっかり行われていないと、以下のような問題が発生します:
- Excel、CRMツール、名刺管理システムなど、異なる形式で保存されている情報の統一。
- 重複した営業活動による顧客の不満。
- 不正確なデータに基づく意思決定の失敗。
- 効率の悪いマーケティングキャンペーン。
私も、長年マーケティング業界に携わってきて、名寄せの重要性は理解しているものの、名寄せサービスは単価が高かったり、普段の活動で蔑ろにしてきたりして、気づいたら膨大なデータが溜まってきて、お手上げ状態になるケースになるなどの経験はあるかと思います。
今回は、Copilotを使って、取引先企業名のデータの揺らぎを統一する方法をご紹介します。
M365のOneDrive上でExcelファイルを開きます。
画面上部の「Copilot」ボタンを押下すると右のサイドバーに質問を記入することができます。
ここで取引先名を指示すると、該当するセルの企業名の表記を統一してくれる関数を指示してくれます。
この他にも、Copilotを利用して、メール返信文やリリース文章の要約などマーケティング業務の効率化にも活用しております。 年末に向けて、データ精査など行う際に活用してみてはいかがでしょうか。
弊社では、M365の導入支援やローコード伴走支援もご相談可能ですのでお気軽にご相談ください。 下記の「ESGかんたんダッシュボード」は、Power platformやPower BIを活用したソリューションとなります。