初めまして、dz_こと、大平かづみです。昨年10月にオルターブースに入社しました。よろしくお願いします。
この記事は、このブログで書くはじめての記事です。今回は、先日開催されたDevelopers Summit 2025に参加したレポートをお届けします。
Developers Summitと私の関係性
実は、大変光栄なことに、2021年よりDevelopers Summitのコンテンツ委員を務めさせていただいております。
コンテンツ委員は、様々な分野からメンバーが参画し、各分野の知見や経験を持ち寄り、主催の翔泳社の方々とともにイベントの質を高めるための仕組みです。来場される皆さまが一つでも多くを持ち帰ってもらえるよう、イベント全体のテーマや方針の肉付けをお手伝いしたり、公募の選定に向けた参考情報を提供します。
公募のコンテンツを拝見する中で技術や関心のトレンドや熱意を知ることができたり、委員の皆さまから普段接しない分野の情報を得られたりと、委員に参画する私にとってもありがたい場となっています。今年のデブサミに向けては、私からは、公私ともに深く携わっているGitHubやDevOps、Microsoft Azureなどの視点からご協力させていただきました。
「子育て×エンジニア」セッションの企画お手伝い
コンテンツ委員全体での対応とは別に、「子育て×エンジニア」をテーマとしたセッション企画もお手伝いしました。
私自身が子育ての環境に身を置いたことにより、SNSのエンジニアばかりのタイムラインの中で、子育てに関する投稿が目に留まるようになってきました。その中から、この企画の依頼を受け、ぜひお話をお聞きしたい育児の先輩や同士の方を推薦させていただきました。
私自身がこちらのお三方のお話を聞きたく、今回のデブサミは現地開催のみでしたので、実際に会場で拝聴してきました!子を預けられる時間帯だったので助かりました。
控室に顔を出したら、ちょうどお三方が昼食をとってらして、私も同席させていただきました。子育てあるある、保育園事情や時短についてたくさん知見をいただき非常に助かりました!ありがとうございました!
13-D-4 【子育て×エンジニアによるリレーセッション】仕事・家事・育児、私たちのやりくり術
さて、実際のセッションでは、リレー形式でそれぞれ育児をテーマとして構成されていました。ちょうどうちと同じくらいの月齢の話に首がもげるほど共感したり、これから先に起こりうる保育園やその後の話、時短の話を聞くことができ、非常に参考になりました。現在子供を持っていない、子供を持つ予定のない方でも、子供を持つ人と協力して仕事やプロジェクトに取り組むにあたり、参考になる知見でもあると思います。多くのエンジニアを救うセッションであったと思います!
- 桑原 聖仁さん
- 育児に関わる書類作業の大変さ
- ぴよログ、本当に助かる!
- 寝る最強、寝るしかない時ある
- 子育ては「チーム戦」!
- 家族も大事だし、それだけじゃなく、地域や会社などいろんなところにリスク分散するの本当に大事
- 赤ちゃんかわいい、なんだかんだ頑張れるのもある
- 赤ちゃんのかわいいイベント、子育てしてないと体験できないよ!ぜひ!
- 長 佳織さん
- 子育てもキャリアも頑張りたい方ー!時短の方ー!🙌
- 100%でできないことがあってもいいんだよ
- 人と比べるのをやめる 目の前のできることで成果を出す
- 昇格したけど保育料も上がって手取りは増えなかったことも
- 保育の調整が大変なので、イベントはインプットもアウトプットも両方やる!
- 「時短が私のフルパフォーマンスです」
- (自身の状況の)エラーを吐く、希望を声に出す
- スズカナさん
- IoTのPoC制作で、はんだ付けしてたら総務に「もっと天井高いところでやって!」(警報心配)
- 女性が4割の職場、男女とも育休取得100%!!、体感10%くらいは時短勤務者、男性の育休取得者が増えている、期間も半年ほど
- 15年時短勤務。その間に、時短していたほかの人はやめたりという時代を経ている。
- 時短と講師業はちょっと相性が悪い
- 時短勤務だけれど祖母フル活用で仕事に励んだ結果、「あの人はできていたのに」と悪しきロールモデルに…!
- 「時短だけど、出張はできる」「時短だけど、長時間勤務もできる」「時短じゃないけど、これはできない」と、働き方が時短に限らず多様に
- 時短の同僚がいて当たり前になっている
- オンライン会議をしていれば、自宅看護の子がカットインしてきたり
- 突発的な事態を想定して、手離れしやすいようにする 時短の不安故、自分しかできないことにしがみつきがちだが、それを振り切る 手離れしやすければ、他にやりたいタスクがあったときに手を上げやすくなる
- 育児と他の理由を比べない、尊重する 子どもはEテレゴールデンタイムに任せて、集中時間を作る、とか
- どれだけマミーがいても、完全なロールモデルは存在しない 自分のデッキを組む、いいとこどりする。この人のこのスタイルいいな、と
- コミュニティなど、それが支えになるときもあるし、離れてもいい
- いつか、子が大きくなったら楽になる? ならない(心配の種類は変わる)
- 育児は途中でやめることができない! マラソンのよう、スピードよりも続けること とにかく寝て!w
Day 1に参加
参加したDay 1では、上記のセッションの他、2つのセッションを拝聴できました。
13-B-5 生成AIプロダクトを育てる技術 ~データ品質向上による継続的な価値創出の実践~
Amazon Web ServicesのAIサービスについて全く知見がないので、中の人のセッションを拝聴しました。事例盛りだくさんのセッションで、メモを取り切れなかったのですが、次のキーワードが気になりました。自身の仕事(GitHub Copilotを含むGitHubのトレーニング講師やアドバイザリ)や、生成AIの勉強にも役立ちそうです。
- 生成AIの価値を高め続けるには、リスクコントロールが不可欠
- データの品質向上がリスクコントロールに有効
- 生成AIを組み込むことにより解決できる課題
- 面倒な入力の解決、難解な出力の解決
- 生成AIによるリスク
- 信憑性、悪意・差別的、知的財産侵害、機密保持に関するリスク
- データのチェックのために生成AIを活用する
- Data Centric Approach
- 効果・コスト・リスクの監視(by AWS)
- 効果のための監視項目
- 入力の解決: 入力時間、データレコード数、アクティブユーザー数
- 出力の解決: コンバージョンレート
- コストのための監視項目
- ユーザー: 待ち時間、表示エラー数
- システム: 推論コスト、消費トークン数
- リスクのための監視項目
- 信憑性、有害性、バイアス、知的財産権侵害、機密情報の混入
- 効果のための監視項目
13-B-6 異能の掛け合わせが生むプロダクト開発 ~AIが支える事業開発プロセス~
生成AIを実際の開発や業務に活用している例を知りたく、このセッションを拝聴しました。スピーカーの所属するSun Asteriskでは、ほとんどの工程で独自ツールを開発して生成AIを組み込み、活用しているとのことです。生成AIがこんなにも幅広く活用できるものなのかと驚きました。
- 誰と組むか、ビジョンが同じでスキルが異能の組み合わせが効果が大きい
- どう分かり合い、活かしあうか
- リベラルアーツが必要、無知の知をくれる
- Team Geek(書籍)が参考になる
- バウンダリーオブジェクトを意識する
- Sun Asteriskでは、Tech、Creative、Bizの役割が存在する
- アイディア創出支援
- ビジネスデザインの段階で生成AIを利用する
- 自社ツール
- たくさんのアイディアを出して発散、収束のうち、発散を生成AIで支援
- 評価もAIにさせる(項目作り、点数付け)
- VALUE DESIGN SYNTAXを使ってアイディアを具体化・検証
- 自分メモ: 自社でツールとして作ることで、会社としての形式やルールに沿わせることができそうだ
- 磨き上げを人間が行う
- プロトタイピング
- HEAT Development
- 要件定義書を書き出すのは容易
- Cursorで開発、Vercelにデプロイ
- エンジニアとデザイナとのやりとりは試行錯誤中(Figma->Codeはできるけど、Code->Figmaが難しい)
- 開発プロセス改善
- 画面設計書、デザインPoCが重要になる
- これまで、スプレッドシートやExcelにスクリーンショットを貼り、ふるまいを記述していたが不便だった
- Figmaプラグインを開発
- Figmaプラグインで画面設計書を入力できるようにしている
- 自動で多言語で表示してFigma上で切り替えて表示できるようにしている
- 画面設計書ができるとテスト設計書も生成AIで生成できる
- SREのCI/CDでテストカバレッジとかとれる
- 品質に関する様々な数値を自動で記録している
- 開発プロセスに生成AIを導入するにあたり、判断材料となるデータとして利用する想定
- 画面設計書、デザインPoCが重要になる
- 社内業務支援
- 社内情報をRAGで参照できるように
- 決算情報の抽出など
- Difyから使えるようにしている
- 非エンジニアにもマルチエージェントで利用できるようにしたいため
- 共通の資産を活用できるようにしたい
- 社内情報をRAGで参照できるように
ブースも回ってみる
セッションの合間には、興味がわいたブースでお話を聞いたりもしました。
MagicPodさんのブースでは、話を聞いたついでにくじをひいたら宇宙食が当たりました!
MagicPodさんブースでくじが当たって、宇宙食のえびグラタンいただきました!🦐#devsumi pic.twitter.com/jrMKftspiC
— dz づ / Kazumi 👾 (@dz_) 2025年2月13日
エピローグ
やはり、デブサミは雅叙園ですね!私がまだ自分で登壇できるようになるよりも前、コミュニティのイベントに参加しだしたころ、雅叙園で開催されるデブサミに参加し、どのセッションも聞き漏らすものかと必死で拝聴していたことが懐かしいです。
実は、デブサミで登壇したこともあり、振返ってみるとなんと2016年にLTで登壇していたのでした。このころはまだひよっこで、勢いだけで話していましたね(今も勢いが強いですがw)
デブサミ2016!夕方の Innovator's Meetup で少ししゃべります!(ヾ(。・ω・)ノ 登壇者さんが(私以外)とても豪華なので、ぜひお越しくださいませ!... (@ 目黒雅叙園 (Meguro Gajoen)) https://t.co/Mr95taGU0Y
— dz づ / Kazumi 👾 (@dz_) 2016年2月18日
「モノづくりを楽しもう! ~ このデバイスとクラウドでできること」
『モノづくりはじめよう!』
— dz づ / Kazumi 👾 (@dz_) 2016年2月18日
って、デブサミ2016 Innovator's Meetup のLTでお話しします!
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モノづくりを楽しもう! ~ このデバイスとクラウドでできること by @dz_ #iot https://t.co/HubqsmWbBF
また、2021年にDE&Iやコミュニティ、2023年にはGitHubについてお話してます。
「本領を発揮するために、まずバリアを開放できる場を」
B-1セッション、ご参加くださりありがとうございました!!
— dz づ / Kazumi 👾 (@dz_) 2021年11月17日
伝えたいことが多すぎてとても早口になってしまいましたが、みなさんの一歩のきっかけになれば幸いです🚀
資料はこちらです。https://t.co/3PH8fdo9uO#devsumi #devsumiB #codepolaris
「もう悩まされない開発環境、プロジェクトで統一した環境をいつでもどこでも」
9-D-1 でお話した資料はこちらです🌌 #devsumi #devsumiD
— dz づ / Kazumi 👾 (@dz_) 2023年2月9日
Speaker Deckhttps://t.co/XXOLLm2MT9
Slidesharehttps://t.co/vFmPLIMaBW
こうしてみると、Developers Summitとはとても長いお付き合いです。これからも一エンジニアとして、Develpers Summitで刺激に身を置き恩送りとして還元できるといいなと思います。
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