Alternative Architecture DOJO

オルターブースのクラウドネイティブ特化型ブログです。

AZ-220合格への道

こんにちは、妻が娘に「あなたはお母さんの宝物だよ!」と言ったら「宝物は地面に埋まってるんだよ、私は埋まってない!」と返したのを見て、だんだん知識が増えてきて面白いなと見守っている木村です。

2021年3月28日(日)、AZ-220受験して合格しましたので、ここまでの道程を書いてみようと思います。

前回の「AZ-220合格への道」で「2月にバウチャーが切れるのでそれまでにAZ-220を」と書いてましたが、確認したところバウチャーの期限が3月末だったのでこのタイミングでの受験となりました。

aadojo.alterbooth.com

今年のブログは試験の話ばかりで申し訳ないと思いつつも、検索してもあまりAZ-220の受験に関する日本語の話題が見つからないので、少しでもこれから受けようと思っている方の参考になればと思いこの記事を書くことにしました。

AZ-220ってなに?

docs.microsoft.com

AZ-220は、Microsoftの認定資格であるAzure IoT Developer Specialtyを取得するための試験です。

Azure Administrator Associate(AZ-104)と同じように、Azure IoT Developer SpecialtyはAZ-220の合格のみで取得できます。IoT分野の認定資格Associate/Expertの区別なく、このSpcialtyの1つだけです。
AWSでいうと同じSpecialty(専門知識)の分野に相当しますが、AWSはまだIoT Specialtyはないですね(そろそろ出てきそうな気はしますが)。

Azure IoT Developer Specialtyは上記リンクに詳細がありますが、以下のようなAzure IoT ソリューションのクラウドおよびエッジ コンポーネントの開発に関する専門知識が問われます。

  • IoT ソリューション インフラストラクチャの実装
  • デバイスのプロビジョニングと管理
  • Edge の実装
  • データのプロセスおよび管理
  • IoT ソリューションの監視、トラブルシューティングおよび最適化
  • セキュリティの実装

Specialtyの名前の通り、いずれも実際に構築や運用をするためのスキルが求められます。

受験までの道

私はこれまでこのAADojoでも複数回IoTに関する記事を書いてきましたが、個人的にIoTの分野に非常に興味を持っています。そんな中で2020年6月にMicrosoft主催のウェビナーに参加してこのAZ-220という試験とAzure IoT Developer Specialtyという資格について知り、ぜひこれを取得したいと思って勉強を始めました。

その後、紆余曲折あってAZ-104を先に受けることにしたので先延ばしになっていましたが、バウチャーの期限ギリギリの3月に受験することにしました。

今回もピアソンVUEで自宅から最寄りの開場を予約し、受験しました。

勉強方法

まずは前述のMicrosoft主催のウェビナーを受講しました。最初に2020年6月に受講したのですが、その後2020年7月の試験内容更新も含めたウェビナーが9月に開催されたので再度受講しました。

こちらはオンデマンドのウェビナーのためいつでも好きなタイミングで受講できる上、一度申し込むと受け取ったURLから何度でも受講できます。私も勉強中に何度か見返しました。

info.microsoft.com

次に、Microsoft Learnです。試験のページからもいくつかのラーニングパスにリンクがありますが、今回は「30 days to learn」という「30日の間に規定のコレクションを完了すると、試験のバウチャー(半額)がもらえる」というプログラムの中の「Azure IoT Developer」をやりました。

developer.microsoft.com

先述のようにAZ-220では実際に構築するというスキルが非常に重要なため、こちらに含まれるラーニングパスはほとんどがハンズオンを含んでいます。そのため、時間もかかりますし、空き時間にスマートフォンで勉強というのもなかなかできませんのでかなり腰を据えてやる必要があります。

そして、空き時間の座学で参照したのがこちらの本です。

www.amazon.co.jp

残念ながら現状ではAZ-220に関する日本語の本がないため英語版となりますが、演習問題70問とその解説が掲載されています。なお、kindle unlimitedにも含まれています。

英語なので実際の画面やドキュメントで日本語訳がどうなっているかを確認することもあり読み進めるのに多少時間はかかりましたが、前述のMicrosoft Learnだけでは抑えられなかった範囲もしっかり抑えられ、大変役に立ちました。

注意点

勉強する上で、一つ注意点があります。

AzureのIoT分野は2021年現在、頻繁にアップデートされています。機能自体もそうですが、Microsoftの注力分野も日々変わっていっていますので、出題範囲や内容、傾向も頻繁にアップデートがかかっています。プレビューの機能については試験の範囲外ですが、必ず最新の公式ドキュメントや発表を参照していく必要があります。
他の試験も同じようにアップデートに気をつけてちゃんと最新の公式ドキュメントを参照するのは大事なことなのですが、2021年現在、AZ-220は特に更新が激しいと感じました。

例えば2020年9月の時点ではセキュリティに関するサービスは「Azure Security Center for IoT」だったのが2021年3月現在では「Azure Defender for IoT」に変わっています。Azure Defender for IoTは2020年10月にパブリックプレビューになり、2021年1月末に一般提供開始されたのですが、これが2021年3月の試験ではアップデートがかかっています。このため、上記のウェビナーや本の内容とずれが生じています。

試験概要ページで更新日時と試験スキルのアウトラインにも気をつけ、必ず最新のアップデートに気をつけるようにしてください。

受験当日

試験の内容については守秘義務がありますので前回同様細かいことは書けないのですが、思った以上に難しかったです。ハンズオンで複数回やったはずなのに細かい順番がうろ覚えだったり、出題傾向が変わっていて重点的に見ていたのと違う範囲が多めに出たりと少し苦戦しました。

とはいえ、ほとんどの部分はハンズオンと座学の演習問題で押さえられていたので解くことができました。

結果

試験を終了すると、その場で即座に画面に結果が出ます。合格基準は700点ですが、813点で無事合格でした。

試験のセクションごとの成績も出ますが、比較的まんべんなく取れていてしっかり理解できていたかなという印象です。個人的にはテクニカルアーキテクトという役職である手前、「IoTソリューション インフラストラクチャの実装」がもう少し取れないといけなかったなというのは反省点です。

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セクションごとの成績

これからもアップデートについていきつつ、さらに知識とスキルを深めていきたいと思います。

今後

次はAZ-303とAZ-304を受験して、Azure Solutions Architect Expertの取得を目指そうと思います。

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com

まとめ

以上、私のAZ-220受験記でした。出題に関することはあまり記載できませんでしたが、勉強に使った資料など今後受験される方の参考になれば幸いです。