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Azure Network Watcher の仮想ネットワークフローログを利用してみよう!

はじめに

こんにちは!最近日照時間が長くなってきて、日の明るい時間が多くてうれしいやしきんです🌞
2025年最初のブログは何にしようか考えていましたが、検証のために触る機会があった、仮想ネットワークフローログについて書こうと思います。

仮想ネットワークフローログとは

仮想ネットワークフローログは Azure Network Watcher の機能の一部です。
仮想ネットワークフローログを利用すると、仮想ネットワークを通過する IP トラフィックに関する情報をログに記録できます。

Azure Network Watcher は Azure の IaaSリソースである仮想マシンや仮想ネットワークなどにおける正常性を監視したり、修復をすることが出来ます。
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NSGフローログの廃止

以下のドキュメントにも記載の通り、NSG フローログは2027 年 9 月 30 日に廃止になる予定です。
そのため、NSG フローログは2025年6月30日以降新規作成できなくなります。
NSG フローログの移行先としても仮想ネットワークフローログが挙げられているため、現在 NSG フローログを利用されている方は早めに仮想ネットワークフローログ等に移行しましょう。

NSG フロー ログの概要 - Azure Network Watcher | Microsoft Learn

仮想ネットワークフローログの利用方法

ここからは、実際に仮想ネットワークフローログを利用するためのリソース作成や設定について紹介をします。
仮想ネットワークフローログの利用手順については、以下の記事を参考にしています。

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事前準備

仮想ネットワークフローログを有効化する前に、以下の事前準備が必要です。

Insights プロバイダーの登録

初めに、仮想ネットワークフローログを利用するために「Insights プロバイダーの登録」が必要になります。
Insights プロバイダーの登録方法は、以下のキャプチャのように「サブスクリプション」→「リソースプロバイダー」にアクセスして、「microsoft.Insights 」の項目が登録されていることを確認します。

ストレージアカウントの作成

仮想ネットワークフローログを利用するには、フローログを保存するためにストレージアカウントが必要になります。
そのため、フローログ保存用にストレージアカウントを作成しましょう。

VNETの作成

仮想ネットワークフローログは仮想ネットワークを通過するIPトラフィック等を集計しますので、集計元のVNETが必要になります。
新たに検証用として VNET を作成するか、既に作成している VNET を利用するようにしましょう。

LogAnalyticsワークスペースの作成

仮想ネットワークフローログを利用するには、LogAnalytics ワークスペースを作成する必要があります。 こちらもネットワークフローログを有効化する前に作成しておきましょう。

Azure Network Watcher の有効化

仮想ネットワークフローログは Azure Network Watcher の機能の一部ですので、利用する前に Azure Network Watcher を有効化する必要があります。
作成したVNETのリージョンに対して Azure Network Watcher を有効化するようにしましょう。
詳細は以下のドキュメントで確認できます。

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仮想ネットワークフローログの有効化手順

事前準備が整いましたら仮想ネットワークフローログの有効化を行います。

フローログの作成

Azure Portalで「Network Watcher」→「ログ」→「フローログ」の画面に飛んでフローログの作成を選択します。

フローログのタイプを「仮想ネットワーク」で選択します。 また、ターゲットリソースには事前準備で用意したVNETを選択しましょう。

フローログを作成することで、仮想ネットワークフローログの有効化ができます。

仮想ネットワークフローログの検索方法

仮想ネットワークフローログの有効化が完了すると、LogAnalytics ワークスペースで仮想ネットワークフローログの参照を行うことができます。
ただし、有効化されて LogAnalytics ワークスペースに仮想ネットワークフローログのデータが反映するまでは30分程度時間がかかるので、すぐに反映されないことに注意しましょう。

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今回はLogAnalyticsに追加される「NTANetAnalytics」のテーブルを指定してトラフィック量の集計を行いました。
以下のキャプチャのようにKQLを利用して集計することができます。

ここでは、仮想ネットワークフローログを利用したトラフィック量の集計例について示します。

  1. ソースIPと宛先IPを指定して過去1か月間のトラフィック量を集計する

  2. KQLの例

NTANetAnalytics
| where DestIp == "YOUR_DEST_IP"
| where SrcPublicIps contains "YOUR_SORCE_IP"
| where TimeGenerated >= ago(30d)
| summarize TotalBytes = sum(BytesDestToSrc + BytesSrcToDest)
  • 検索結果
TotalBytes
1456
  1. 過去48時間のデータを取得し、BytesDestToSrc と BytesSrcToDest を合計して、1時間ごとのトラフィック量を集計する

  2. KQL例

NTANetAnalytics
| where TimeGenerated >= ago(48h)
| summarize TotalBytes = sum(BytesDestToSrc + BytesSrcToDest) by bin(TimeGenerated, 1h)
| order by TimeGenerated asc
  • 検索結果
"TimeGenerated [UTC]",TotalBytes
"2024/12/20 7:00:00.000",77709632

さらに詳しい属性などを確認したい場合は、以下のドキュメントをご覧ください。

learn.microsoft.com

終わりに

今回は Azure Network Watcher の機能である「仮想ネットワークフローログ」について検証を行いました。
これから仮想ネットワークフローログを利用される方や、NSGフローログからの移行を行おうと考えている方は、是非今回の記事を参考に仮想ネットワークフローログを利用してみてください🌟


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