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オルターブースのクラウドネイティブ特化型ブログです。

人前で話す時のちょっとしたコツ(準備編)

こんにちは、オルターブースの木本です。
昨年のアドベントカレンダーでは「マイソースファクトリー・プロジェクトマネージャー」という肩書でブログを書いていましたが、残念ながらマイソースファクトリーは今年の6月をもってサービスを終了してしまいました。

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というわけで、自動的に「マイソースファクトリー・プロジェクトマネージャー」という肩書もなくなってしまったわけですが、そんな僕に今年新たな肩書が与えられました。

あらためまして、こんにちは、「オルターブースNo.1しゃべりスト」こと木本です。
「オルターブースNo.1」というところに若干の井の中の蛙な雰囲気が漂っていますが、弊社メンバーはあらゆるところで登壇している強者ばかりですので、そこそこ強めの蛙という認定をいただいたものと自負しています。
とはいえ、蛙こと僕は自分ではそれほどしゃべりがうまいとは思っていません。むしろ苦手意識を持っています。


ところが、今年は福岡市にあるエンジニアカフェのオンラインイベントでお話しさせていただいたり、

engineercafe.connpass.com

コミュニティラジオ番組で週1回のレギュラーアシスタントをさせていただいたり、

twitter.com

あのITエンジニアの祭典「Developer's Summit 2020 Fukuoka」(翔泳社主催・通称デブサミ)で登壇する機会をいただいたり、

event.shoeisha.jp

自分ではそれほど得意だと思っていない「しゃべり」を評価していただくことが多い1年でした。
僕は「自分が不得手だと思っていることほど他人から評価してもらえる」ということが多く、褒められて戸惑うことが結構あります(笑)


さて、「人前で話す時のちょっとしたコツ」という偉そうなタイトルをつけてはいますが、僕は特別にプレゼンがうまいわけでも、感動的なスピーチができるわけでもありません。
ですが、「大きな失敗をせず、聴衆の半分くらいがちゃんと話を聞いてくれて、終わった後に何人かに声をかけてもらえる」くらいのコツというか心がけみたいなものはありますので、この1年の締めくくりとして「準備編」「本番編」の2回に分けて書いてみようと思います。
「もう少し上手に人前で話せるようになりたいんだよな・・・」という方の参考になれば幸いです。

準備編

誰に向けて話すのかを明確にする

準備をする上で大事なのが「誰に向けて話すのか」を明確にすることです。
マーケティングでよく出てくる「ペルソナ」というやつです。ここが決まらないと全体のストーリーも組み立てられません。
あるテーマについて話をする時に、それが初心者向けなのか熟練者向けなのか。そこがはっきりしないと、どっちつかずで誰にも響かない話になります。
対象を明確にすると、対象から外れた人に話が届かなくなる心配が出てきますが、そこは割り切った方が良い結果につながると思います。

僕は子どもが通っている保育園の保護者会会長をしていて、年に1~2回ですが保育園の行事であいさつをすることがあります。
その時、僕が話をする相手は当然「園児たち」です。園児が主役でない保育園の行事などあり得ないので、話す内容や言葉遣い、声のトーンもすべて園児にあわせます。
とはいえ、0才から6才までいる園児全員にはあわせられないので3才以上をターゲットにします。
最低限の礼儀として先生や保護者、行事によっては来賓に向けた言葉を冒頭に入れますが、本心では「こんなのいらないのにな・・・」と思っています。(関係者が読んでませんように。)

スライド作り

人前で話す場合、PowerPointやKeynote等で作成したスライドを使うことが多いと思います。
僕も(環境的にスライドが投影できない場合などを除いて)ほぼ100%スライドを使います。
なんかかっこいいし。

スライドについても僕なりの作り方はあるのですが、基本的にはプレゼンの達人と呼ばれる方たちの書籍を読んだり、実際に教えていただいたりしたことを守っています。
特によく言われる「きちんとストーリーを組み立てること」「1ページに情報(特に文字)を詰め込み過ぎないこと」といった基本的なところをおさえておけば失敗はしないと思います。

特に「1ページに情報を詰め込み過ぎない」はとても大事です。
その理由として「聞いている人たちがスライドを読むことに一生懸命になって話を聞かなくなる」とよく言われますが、「ただスライドを読み上げるだけのプレゼンになりやすい」という面もあります。個人的には後者の方が問題としては大きいと思います。
あと、文字の少ないスライドでしゃべる方がなんかかっこいいし。

話し上手な人のマネをしてみる

スライドがある程度できてきたら練習をはじめることになります。
練習では「いかに時間内に収めるか」に意識が向きがちですが、「どの部分を・どんな言葉で・どんな口調で話すか」も重要なので、練習の段階でいろんなパターンを試してみます。

僕は昔からラジオが好きで今でもよく聴きます。特に芸人さんの番組はフリートークが多いので好きです。
落語もよく聴くのですが、演目に入る前の「まくら」が面白い噺家さんが好きです。

さらに、まわりには講師やMCなど「しゃべること」を生業にされている方も多いので、そういう人たちの話を聞きながら「これいいな」と思ったことを自分でもやってみます。
もちろん話す内容が違うので、そのままコピーすることはできませんが、「あの人だったらこういう風に言うだろうな」と想像して言葉を選んだり、言葉と組み合わせる声色や声の大きさなども参考にします。

原稿を丸暗記しない

完璧にしようとするあまり、ついやってしまいがちなのが「原稿の丸暗記」です。先に触れた「スライドの読み上げ」もここに含まれます。
しゃべっている当人にとっては安心材料になるのですが、やはり書き言葉と話し言葉は違うので、書いた言葉をなぞるだけでは聞いている人にはなかなか響きません。
ふいに頭の中が真っ白になった時にパニックになりやすいというリスクもあります。
話すべきポイントだけおさえておいて、自分の中から自然に出てくる言葉でしゃべるのが一番印象に残ると思います。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今回は準備編と題して「登壇が決まってから本番当日まで」の間に僕がやっていることや意識していることを書いてみました。
人前で話す時は準備がとても大切です。僕も準備なしにいきなり「はいしゃべって!」と言われるとグダグダになります。

次回は本番編として「本番当日の心構え」みたいなものについて書いてみようと思いますので、また読んでいただけると嬉しいです。

さて明日は12月1日に入社したばかりの馬場ひろのが、入社5日目にして(やや巻き込まれ気味に)アドベントカレンダーに登場します! お楽しみに!!

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