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GitHub CopilotとChatGPTは違うの?

こんにちは!オルターブースしんばです。

ChatGPTが火付け役となった生成AIブームのスタートから、早1年以上が経過しました。

私たちオルターブースはGitHub Copilot導入を推進しています。その中で、「GitHub CopilotとChatGPTはなにが違うの?」といった質問を受けることがあります。

本日はこの2つの生成AIサービスを比較したブログをお届けします!

モデルは一緒

GitHub CopilotとChatGPTは、どちらもGPT-4.0やGPT-3.5といったOpenAI社が開発した大規模言語モデル(LLM)が使用されています。

勘違いポイントその1なのですが、"Copilot"や"ChatGPT"というモデルが存在するわけではありません。

GitHub CopilotやChatGPTはどちらもGPTを利用したサービスです。

ちなみにGitHub Copilotに関してはGPT-3.5モデルは廃止され、現在はGPT-4.0が利用されています。

追加データとしての学習範囲の違い

ではGitHub CopilotやChatGPTは中身が同じなのか?という点ですが、実は追加学習されたデータや出力アルゴリズムが違います。

GitHub Copilotは、GitHub上に公開されているパブリックリポジトリのプログラムデータを追加学習しています。

GitHub上の「世界へ向けて公開されている」コードを学習することで、GitHub CopilotはAIペアプログラマーとしてより高度な提案出力を期待できます。(非公開リポジトリのデータは学習されません。)

GitHub Copilotには、既存の公開データと同様のコードを出力しない、著作権に配慮した出力設定もございます!当社ではそういったCopilotを利用する上でクリアにすべき点をしっかりとお打ち合わせでご説明させていただいております。

著作権に関する以下👇ブログ記事もご参照ください

aadojo.alterbooth.com

出入力アルゴリズムの違い

また、GitHub Copilotは、提案の入出力に一定のルールがあります。

ユーザーからの入力(プロンプト)と、Copilotからの出力の双方向に対して多重フィルタリングをかけることで、よりプログラミングに特化した出力を実現しています。

毒性のある話題や、敵対性のあるプロンプト(プロンプトインジェクションと呼んだりもします)を防ぐ目的があります。

また、既存の公開コードと同様のものが出力されていないかどうか確認するためのフィルターも存在しています。

なにより特徴的なのは、GitHub Copilotは「プログラミングに関することしか会話できない」ようにフィルタリングされている点です。

「今日の天気は?」と聞いてもこのように返ってきます😁

プログラミングに関する質問であれば、チャット用な書き方でもちゃんと答えてくれますよ!💡

多重フィルタリングについては以下👇ブログ記事もご参照ください

aadojo.alterbooth.com

利用方法の違い

これも大きな違いのひとつです!

ChatGPTではCode Interpreterなどを使ってファイルをアップロードすることができますが、やはり手間はかかります。複数のファイルを読み込ませたプロンプトを実行するには時間もかかります。

一方、GitHub Copilotの場合は、開いているタブ(ファイル)を横断的に確認したり、 @workspace コマンドを使うことで開いているディレクトリ(リポジトリなど)全体をみながら回答を出力してくれます。

/fixコマンドで修正を提案させたり、

/explainコマンドでそのコードの解説、

/doc で、選択範囲にコメントを書いてくれます。

緑色の箇所が今回GitHub Copilotに提案された内容です

価格の違い

GitHub CopilotはGPT-4.0を利用したモデルで、企業向けプランでは月額19ドル/ユーザーです。

一方で、GPT-4.0が利用できるChatGPT Plusは月額20ドル/ユーザーです。

価格はほぼ同じですが、GitHub Copilotについては利用回数やトークンの制限がありません。

ChatGPTは3時間で25回のやりとりが上限などの制限があります。(制限については緩和されたり、厳しくなったりを繰り返しています。)

まとめ

GitHub CopilotとChatGPTはLLMモデルとしてのGPTを利用している点では同じです。

一方で追加学習データや、入力・出力のフィルタリングの違いから、得意領域が大きく別れている印象です。

また、IDEに直接ドックされる機能なので、👆で上げたスクリーンショットのように開発をしながらその場でコード提案や解説をしてくれる。

非常に良い開発者体験が実現できるツールではないでしょうか?

ソフトウェア開発において導入して損はしない機能になっています。

オルターブースではGitHub Copilot導入、ならびにそれに必要なセキュリティ機能群を備えたGitHub Enterpriseの導入をご支援しております!

他にも活用のためのトレーニングやGitリポジトリ移行のご相談など、お悩みの方はぜひご相談ください!

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