マイソースファクトリー プロジェクトマネージャーの木本です。 以前「マイソースファクトリーのご紹介」という記事で、マイソースファクトリーというサービスの概要、そして実際の注文の仕方を簡単にご紹介しました。
そして、昨年末「FoodTechの話(概要編)」という記事を書きました。
この記事の中では、オルターブースがマイソースファクトリーを通じてFoodTechという分野で社会課題を解決しようとしていること。 そして、FoodTechには以下の5つの領域があるということを書きました。
- 生産 ・・・ 生産管理の効率化による食料の安定供給や、農業・酪農・畜産業における人材不足の解消などを目的とする
- 製造・流通 ・・・ 食品加工技術の向上によって食品製造や流通段階におけるフードロス問題の解決などを目的とする
- 中食・外食 ・・・ オーダー・調理・配膳・配送などの自動化による飲食業界の人手不足の解消などを目的とする
- 調理技術 ・・・ 化学・物理学などを応用したこれまでにない料理の創作、および代替食品の開発などを目的とする
- 代替食材 ・・・ アレルギー疾患や宗教上の理由、個人の信条による食事制限の緩和などを目的とする
では、マイソースファクトリーは具体的にどの領域にあるのかというと、まず「代替食材」にあたります。
グルテンフリーの調味料
マイソースファクトリーの基本ラインナップは「焼肉のたれ・ポン酢・和風ドレッシング」の3パターンとなっていますが、いずれの商品も醤油を使っています。 そして、あまり知られていませんが、醤油を作る時には発酵を促進するために小麦が使われています。 醤油の醸造期間中にアレルゲンとなる成分の分解が進むため、小麦を使った他の食品に比べるとアレルギー反応は出にくいそうですが、敏感な人はやはり反応が出てしまうことがあるようです。
最近は大手メーカーのグルテンフリー醤油もスーパーで見かけるようになりましたが、マイソースファクトリーがスタートした2017年の時点では「グルテンフリーの調味料」があまりありませんでした。 グルテンフリーの食材を探してきて調理しても、最後の味付けのところで選択肢がほとんどないとお悩みの方が多かったそうです。そこで、マイソースファクトリーではグルテンフリータイプの商品を展開しました。
グルテンフリータイプの商品では、醤油の代わりにゴマを発酵させた調味料を使用しています。 普通の醤油を使った通常タイプと比較すると少し色味が違うかな?という感じはしますが、味はほとんど変わりません。 以前出展した食品の商談会でも、味に関して高い評価をいただきました。
「代替食品」なだけではありません
ここまで読んでいただき、マイソースファクトリーがFoodTechの「代替食材」という領域にあてはまることはお分かりいただけたと思います。 しかし、それでは「クラウドを最大限に活用し 社会課題を解決するテクノロジーカンパニー」であるオルターブースとの直接的な関係が見えませんよね?
はい、マイソースファクトリーがFoodTechの分野で目指しているのは「代替食品」とは違うところにもあります。 その話については、また次回。