こんにちは、ずいぶん涼しくなってもうすっかり秋ですね。先日娘が「夏だったのが涼しくなったら秋、その次は冬!」というので「冬の次は?」と聞いたら「冬の次はクリスマス!」と言っていたので今年もサンタさん頑張ってくださいと心の中で応援した木村です。
Microsoftには多くの認定資格があります。弊社でも多くのメンバーがチャレンジし、色々な資格を取得しています。その際の受験記もいくつかブログに書いています。
- AZ-900 [祝]合格体験記 - Alternative Architecture DOJO
- 【AI-900】合格しました - Alternative Architecture DOJO
- AZ-104合格への道 - Alternative Architecture DOJO
- AZ-220合格への道 - Alternative Architecture DOJO
いずれの記事も、「az-???に合格」といったタイトルですが、実際に取得した資格は例えばAZ-220だと「Azure IoT Developer Specialty」だったりで、この辺りの関連が分かりにくい、結局何をどう取得してそのためにどういう試験を受ければいいのかがよく分からない・・と知人に相談されました。そこで、今回はMicrosoftの認定資格と試験の関係、そしてその受験方法についてまとめてみたいと思います。
なお、Microsoftの認定資格は多岐にわたりますが、ここでは主にAzureに関連したものについて記載します。
Microsoft認定資格について
Microsoftの認定資格(Microsoft Certifications)の公式情報は、以下のページにまとまっています。みなさん疑問点はこちらを読んでください!・・・だとこの記事の存在価値がなくなりますが(笑)、資格の内容、必要とされるスキルセット、取得に必要な試験、受験方法、準備方法など全てこちらから辿れるようになっています。
認定資格には「Fundamentals」「ロールベース」「その他」という種類があり、さらにこれがAzure領域、Microsoft365領域とか色々な分野に分かれています。
Microsoftの認定資格は、それぞれについて「認定を受けるためにはこの試験を合格してください」という条件が決められています。そして、その試験の名前がAZ-900/AZ-220/AI-900といったものになります。
よく引き合いに出されるAWSの認定だと、例えば「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(aws certified Solutions Architect Associate)」は、認定を受けるためには同名の試験を合格することが条件となります。試験名=認定名なので分かりやすいですね。
それと比較して、Microsoftの認定は資格名と試験名が一致しておらず、さらに試験名もルールがあるようなないような(特に採番が分かりにくい・・)命名なので、この点が分かりにくいと思われる部分なのかなとは思います。
資格と試験の対応
資格と試験の対応は各資格の説明ページにありますが、Azure関連の主立ったものを挙げますと以下のようなものがあります。比較のために、対応すると思われるAWSの資格も併記します。
- Fundamentals
- Azure Fundamentals
AWSだとプラクティショナー相当。Azure全般の基礎。試験はAZ-900。
- Azure Fundamentals
- ロールベース
- Administrator Associate
インフラ中心にサービスの管理・構築。AWSだとSolution Architect AssosiateとSysOps Administrator?。試験はAZ-104。 - Developer Associate
DevOps周り。AWSだとDeveloper Associate?。試験はAZ-204。
- Administrator Associate
- エキスパート(ロールベースの一部?)
- DevOps Engineer Expert
AWSだとDevOps Engineer Professional?試験はAZ-400。
ただし、前提としてAdministrator Associate(AZ-104)かDeveloper Associate(AZ-204)が必要。 - Solution Architect Expert
AWSのSolution Architect Professional相当。前提無しだが、試験はAZ-303,AZ-304の2つに合格しないといけない。
- DevOps Engineer Expert
- Speciality
- Azure IoT Developer Speciality
IoT関連。試験はAZ-220。
- Azure IoT Developer Speciality
ほとんどのものは1試験=1資格ですが、エキスパートは前提ありまたは複数試験となっています。
前提条件などの関連性は、こちらのロードマップを見るとわかりやすいと思います。
https://query.prod.cms.rt.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE2PjDI
受験する順番
あくまで個人の主観ですが、AZ-900 -> AZ-104 の順で受験するとAzureのサービス全体が把握できるので最初はこの順番で受験するのがお勧めです。
そのあとは開発者であればAZ-204/AZ-400、ソリューションアーキテクトならAZ-303+AZ-304、Specialityや他のFundamentalsは興味のある物をという感じでしょうか。
ちなみに私はAZ-900 -> AZ-104 -> AZ-220 -> DP-900 -> AI-900(予定)という順番で進めていて、その次はAZ-400かなと考えてます。
また、Microsoftのデプロイ王子こと廣瀬さんによるおすすめ認定資格の動画はこちらです。こちらも参考に、皆さんも受験される順番を検討されてください。
試験の準備と受け方
まずは各認定資格のページを確認しましょう。認定に必要なスキル、準備のために必要なMicrosoft Learnのラーニングパスが掲載されています。Microsoft Learnは無料で試験範囲の勉強ができ、サンドボックス環境を使って無料で手を動かすハンズオンもあったりと、Azureの勉強をするにはお勧めの教材となっていますのでまずはこちらにチャレンジするといいと思います。
また、Microsoftまたは認定パートナーが実施する、無料のウェビナーも定期的に開催されています。Microsoftのconnpassに登録したり、Microsoft Eventsを検索して参加しましょう。
特にFundamentalsに関しては「Microsoft Training Days」というウェビナーを受講すると、無料で試験を受けられるバウチャー(割引券)ももらえるのでお勧めです(2021/11月現在)。
他にもバウチャーを取得するにはMicrosoft Cloud Skills Challenge(30日で所定のMicrosoft Learnを完遂するというイベント)に参加したり、Build/Igniteなどの公式イベントでもバウチャーをもらえることがありますのでこちらもチェックされるといいかと思います。
なお、バウチャーにはいずれも期限がありますのでご注意ください。「バウチャーが切れる前に受験する!」という〆切ドリブンな受験もありかと思います(笑)
準備ができたら、認定試験のページから試験を申し込みます。2021年11月現在、自宅で受験する方法と、Pearson VUEまたはCertiportで受験する方法があります。私はいつもPearson VUEで予約し、近隣の受験会場で受験しています。
本記事の最初に挙げた、弊社メンバーによる各試験の合格記も是非参考にしてください。
資格の更新
規定の試験に合格すれば無事認定資格取得です。おめでとうございます!数時間もすれば認定資格ダッシュボードに試験結果が反映され、認定証やバッジ、成績証明書が確認できるようになります。
しかし、試験に合格したらそれで終了ではありません。Fundamentals以外の資格には、1年という有効期限が設けられています(2021/6までに取得していた人の有効期限は2年)。これを過ぎてしまうと失効してしまいますので気をつけましょう。
期限の6ヶ月前になると、更新を受けることができます。認定を更新するには、認定の有効期限が切れる前にMicrosoft Learnのアセスメントに合格する必要があります。私はまだ期限を迎えたものがなくアセスメントを受けたことがないのでどういった内容なのかはまだ分からないのですが、再度試験を受けるよりは合格しやすい内容なのではないかとは思います。この辺り、実際に更新したら改めて記事を書ければと思います。
認定の更新についての公式ページはこちらになります。
まとめ
Microsoft認定資格と、認定に必要な試験についてまとめてみました。皆さんもぜひAzure Fundamentals(AZ-900)からスタートし、認定資格の取得にチャレンジしてみてください。