こんにちわ。オルターブース小島です。 このブログはインフォコムグループアドベントカレンダー3日目の記事になります。
今回はちょっとエモい話を書こうと思います。
エンジニアの環境を取り巻く様々な課題
敢えて開発者とかかずエンジニアと書いたのはエンジニアリングにも様々なカテゴリーがあるからです。エンジニアリングはある意味職人的な文化ではあるのですが、最近ではローコード・ノーコードといった新しい開発ツールが出てきて職人っぽさもだいぶ薄れてきましたよね。 さて、エンジニアの環境とはなにかなのですが、以前こんな話を耳にしました。
PCがしょぼい!開発できないよ、こんなPCじゃ! 未だにオンプレ神話が残っている。いつになったらクラウドするのか・・・・ PPAPを直す気がない!ほんとうに恥ずかしい。
お気持ち察しますw
しかし、こういうあからさまに生産性を下げる状態って今はだいぶ少なくなってきました。 これらの物理的な課題は”お金”によって解決ができることが多いので、実は簡単なんですよね。
お金で解決できない課題って何か。
それが実は最も重要な課題であり、エンジニアリングにおいても根底の体験なんですよね。
Developer Experience
とあるクローズなイベントで正直あまり期待していなかったセッションがあったのですが、僕はかなり衝撃を受けました。 というのも世の中にありふれているバズワードの一つで”DX”っていうとても便利な言葉があります。 DXとはなにか?みたいな議論でよく炎上しているのも見かけますね。それくらいどーでも良い言葉ではあるのですが、そのセッションでもDXとはから始まったんです。
あーいつものどーでもいいDXの話か、と思ったのですがDXとはDigital Transformationだけじゃないよって話が冒頭にからきたんですよね。
ちなみに僕のDigital Transformationに対しての解釈は、すべての企業がソフトウェア企業になること、なので単なるツールの導入とかクラウド化とか自動化とかではないんです。 結構特殊な持論だと思っていました(笑)
セッションではもう一つのDXとして開発者のたいけんそのもの、Developer Experienceだと話されていました。
ドキッとしましたよね。だって、僕みたいな考えを持っている特殊な人なんていないと思っていましたから。
Developer Experienceを成し遂げられなければ(もしくは取り組まなければ)、Digital Transformationにはならないって話です。(ちょうざっくり)
首がもげそうになりましたよw
DX Criteria
興味深いドキュメントがありました。日本CTO協会が整備したDeveloper Experienceのすべてです。
正直僕はCTOっていう肩書(もっというとCxO)が大嫌いでして、経営に対して結局のところなにもコミットしてないじゃん、形だけの最高責任者かよって状態を山程見てきた経験からほとんどCTOに関する情報を無視してきました。(これは猛反省です)
そこでこのドキュメントがあって、ほんとうにびっくりです。これは整備された日本CTO協会の方々に感謝ですね。
見ていただければわかると思いますが、開発者(エンジニア)中心ではあるのですがそれが企業の文化と融合しいくにはどうすれば良いのかって話なのです。
このDX Criteria自体もNotionで公開されているっぽくて、とても好感がもてますよね。
ボリュームがそこそこあるのですが、CTOと名乗っている方は是非読んでいただきたいです。そしてコンサルの人もです。
DXを実現するにはまず何か
さて、本題です。タイトルの通り何からやれば良いのかって話なのですが、エンジニア文化中心の企業に変えていくわけです。それは力関係がエンジニアになるとかそういうことではなく、普段の動作がエンジニアリング文化の中で行われるということです。
まずは情報のまとめ、ナレッジベースを作ります。しかし、それは巨大なライブラリー(図書館)を作るのではないのです。 チームごとに情報をまとめ、中央のハブに集めるのです。その仕組をCoE(Center of Excellence)といったりしますよね。
それをクラウドを使ってやります。これをCCoE(Cloud Center of Excellence)って言います。
CCoEを実現するには様々なツールが必要です。それらはエンジニアがある程度自由に選べるようにするのです。
ということで、まずは情報をまとめる、叡智の結集をするということです。これが第一歩。
DXの中心はエンジニアである
これまで書いたとおり、DXの中心はツールではなくエンジニアです。エンジニアを育む文化をどうやって作っていくかは先に紹介したDX Criteriaにも書かれているので是非参考にしてください。 弊社ではこのような文化の中心はすべてGitHubになっています。
GitHubは単なるコードリポジトリではなくエンジニアのコラボレーションを実現するプラットフォームなんです。 コードだけなく、IssueやProjectを使ってタスク管理し、Pagesを使いサイトを公開し、Gistを使いナレッジをためていく。 さらにGitHubアカウントを中心に内部のIdpと連携し、ガバナンスを拡張する。
みなさんも是非エンジニアのDXに興味を持ち、自分たち中心にイノベーションを起こすようなムーブメントを起こしましょう!
最後に。。。。
弊社ではGitHub Enterpriseの提供、コンサル、GitHubの様々な機能を使ったインテグレーションを提供しております。
ご興味があれば是非ご相談くださいませ!!