こんにちわ、小島です。 オルターブースアドベントカレンダー8日目です。
テッキーなおもろ記事はうちの技術イケメン軍団に任せて、僕は僕なりの解釈でクラウドネイティブに切り込んでみます。
成長が止まる?
別に技術者だけとは限らないけど、ある程度社会人生活が長くなるとすごく要領よくなってくるんですよね。
例えば、20代はバリバリコードも書いてたし、障害があったら真っ先に駆けつけて対応してた、30代になり部下が増えて管理者になって今までとは違う仕事をしていきます。40代になるとその傾向はさらに増して、部下をうまく使って仕事を成功させることへの期待が強くなっていき、その期待値に応えられた人は50代くらいで重役に就く、みたいなやつ。ごくごくありふれた出世モデルですよね。
この通りいけば本当に素晴らしいと思います。
しかし、こんな予定調和に行くことなんてほとんどないわけです。
ある意味僕も同じ状態ではあるのですが、現場から離れていくと途端に技術トレンドについていけなくなる方は多いと思います。
技術力が低下すると、まず何が起こるかというと部下から舐められます。当たり前ですよね、何わかった口聞いてんだよって。
次にプロジェクトの技術的推進力が低下するので、所々で炎上騒ぎが増えてきます。技術的な機動力が弱まって火消しすることが自分で出来なくなるからですね。
最終的に管理者でありながら誰の信頼も得られず、チームもうまく動けず、結果お客様からの信頼も失い、経営陣からの評価も低くなり、いやー悲惨ですね・・・
じゃあ、そうならないためにどうすれば良いか。
簡単ですよね。
勉強すればいいのです。
Azureの勉強の仕方
ここからは主にAzureの話ですが、マイクロソフトさんはとてもいいオンライントレーニングを提供していて、まずはそこからやりましょうって話ですね。
今日の本題です。
Microsoft Learn
Microsoft Learnはマイクロソフトが提供するクラウドサービスを中心に、様々なオンライントレーニングが提供されています。
この手のトレーニングサービスは以前からありましたが、Microsoft Learnにはラーニングパスが用意されているので何から手を付けて良いかわからないという言い訳が通用しません。
自分の役割、製品、技術レベルごとに予めラーニングパスがあるので、自分に合わせて選択しトレーニングをすることが出来ます。
例えばソリューションアーキテクトという役割のラーニングパスを選ぶと、134件のトレーニングがフィルターされます。
それを順にやっていけばいいのです。
ある程度このMicrosoft Learnを使って総論的トレーニングは完了できます。
Azure Solution Architecture Center
大体のサービス全体がわかったらそれをどうやって組み合わせて提供するか、クラウドデザインをどう作るか、そういった話になります。
当然ですが、Azureの各サービスを単体でも十分の使えます。例えばAzure Web Appなんかはその代表例ですよね。(ほぼ全て入っている)
しかし、規模が大きくなったりすると他のサービスと組み合わせる必要出てきます。
Azure Solution Architectureはシステム全体設計についてのサンプルをベースとして、様々な事例を学べる仕組みになっています。
しかもAzureだけに限らずOSSを組み合わせた事例なども載っていてとても勉強になります。
以前言葉としてよく出てきたクラウドデザインパターンに近いかなと思います。
この手のデザインの引き出しは技術力に比例すると思っていて、優れた技術者は常にこういうパターンを模索しているという感覚です。
Azure Architecture Center
イケてるクラウド構成が作れたとしてもその上で稼働するアプリケーションがうまくクラウドで動くようになっていないと元も子もありませんよね。
インフラは大体理解した、じゃあ次どうする?ということでアプリケーション設計の最適化になります。
この最適化についてもアーキテクチャーガイドがあるんですよね。
Azure Solution Architectureとの違いは、アプリケーション設計やもっともっと深いAzure各サービスの設定について書かれています。
少々難しい言葉が多くなってきますが、ここまでちゃんと勉強してきているなら問題ないはず。
ちなみに世の中のSEって言われている人たちって基本コード書かないで設計のみしているっていうイメージなのですが、アーキテクチャーを理解しないまま言われるがままの設計をしている場合も少なくないですよね。
なので、一般的なアプリケーション設計をする場合でもとても参考になりますので是非ここを見て勉強してください。
コミュニティ
ここまで勉強してきたら後は実践あるのみですね。
コミュニティと書きましたが、コミュニティはイベント参加することだけではありません。最も重要なことは様々なコミュニティに参加することで相互作用を深める、自分の立ち位置を確立する、世界中の技術者とつながり様々な知見を得るということです。
まずマイクロソフト系コミュニティで確実に抑えたいのはGitHubです。
マイクロソフトが公開している様々なOSSやドキュメントがあります。それについてただ見るだけでなく、PRを送りその内容をより良いものにするための貢献(Commit)が出来ます。これは非常に大事なことで、手を動かし、そしてコミュニティに参加し、貢献された証まで出来るということで非常に有意義な活動になります。
ちなみに弊社がある福岡ではOSSについての勉強会もあり、実際にOSSへコミットするというのをやっています。
ご興味あれば参加してみるものありだと思います。ちなみにコード書けないけどっていう人でも大丈夫です。コードには貢献できないけどドキュメントには貢献できますから。それも立派なコミットです。
マイクロソフトはこのように情報をGitHubで公開しているのでいつでも利用することが出来ますし、それについてIssueを作ることも出来るし、議論することも出来ます。
それでも出来ない、動けない人は・・・・
恐らく技術者に向いていません・・・・
僕のセミナーに参加してもセミナーの粗探しばかりするようでは全く進歩しませんね。
全く質問せずにアンケート評価を悪く設定するのはどうかと思ったりもしていますが、自分のためですからね。すべては。
オルターブースでもこのブログや様々なトレーニングを行っております。
もしご興味あれば是非ご連絡くださいませ。
さて、次回は何かこうかなー・・・・(日曜日担当)