こんにちは!オルターブースPRマーケティングのよしざきです。
今日は少しお久しぶりの社員インタビュー回です。
今回インタビューさせていただいたのは、先週「FooPassロゴ制作秘話」でインタビューさせていただいたデザインアーキテクトの松本さんです。
松本さんはオルターブースのロゴも、オルターブースが提供しているサービスのロゴも全て制作されています。 ちなみに松本さんはクラウドも使うアーキテクトでもあるため、肩書は「デザイナー」ではなく「デザインアーキテクト」です。珍しいですよね。 aadojo.alterbooth.com
こちらのロゴ制作秘話を読んで「松本さんについてもっと詳しく知りたい!」と思われた方も多いかと思いますので、今回は松本さん自身のことについて色々とインタビューをさせていただきました。
それではどうぞ!!
学生時代について
(よしざき)「松本さんは学生時代、どんなことを考えながら、どんな日々を過ごされていましたか?」
(松本さん)「元々考古学者になりたいと思っていたのですが、これまで進路について何も口を出さなかった親からの反対があり諦めました。
普段口出しされない分よほどやめた方がいいんだろうなと感じまして。
そこでプログラマやSEを育てる情報系の専門学校に入ってプログラマとして就職したいと思ったのですが、これが全然向いてなかったんです。
どうやって卒業したのかも覚えていないレベルですね。よく卒業できたなって。
午前が専門学校で、午後が大学のダブルスクールでした。この頃が人生で一番勉強しましたね。
この時にITの基礎を学んだのですが、就職のために合格しなければならなかった基本情報技術者試験にどうしても受かりませんでした。
結局1年に2回行われる試験に4年間落ち続けて、計8回落ちましたね・・・。
8回目は既に学校を卒業した後で、最後になんとかと思って受けたのですが、それでも落ちました。
自分に向いていないことと苦手なものを見つけた学生時代でした。 」
学生時代に進路について抱えていた不安や悩み
(よしざき)「自分のやりたいことが自分に向いてない、と気づいて、進路に悩むことはありましたか。」
(松本さん)「はい。行きたい方向に進もうとしたのに向いてないことに気づいて、4年間ずっと焦りがありました。
周りはプログラムが得意な子たちばかりで、教えてもらったりもしていたのですが全然理解できませんでした。」
就活について
(よしざき)「就活の時はどんな感じでしたか? 」
(松本さん)「これがまたひどくて(笑)
通っていた情報の専門学校は全国に学校があって、就職率がすごく良いところだったんです。
私が通っていた当時は就職率99%という高さでした。
ただ、学校側から就職の斡旋を受けられる条件が国家資格の取得だったんです。私は在学中に全く資格をとれませんでした。
すると学校側から「就職斡旋できない」と言われ、匙を投げられてしまったんですね。
合同説明会などに出てみたりもしたのですが、相手にされず塩対応をされてしまいました。
そんな感じですごい苦労をして、 学校からもサポートできないと言われたので、自分で独自に活動を始めました。
当時はホームページが黎明期だったので、作ることが好きだった私はホームページの制作に興味を持ちました。
自分でサイトを作って、印刷会社に自力で売り込みに行きましたね。
もちろん当時はAdobeのアプリ全般も触れませんでした。
でも意気込みだけで採用してくれた会社があって、そこからキャリアがスタートしました。
(よしざき)「独自で活動されたんですね!ホームページはどんなものを作ったのですか?」
(松本さん)「せっかくだから好きなものを作ろうと思って、妖怪についてのサイトを作りました。
当時はノートパソコンもなかったので、フロッピーと共に紙で印刷して持っていき面接の時に見てもらってました。
そしたら「きみ頭おかしいね!採用!!」って感じで受かりましたね(笑)
たまたま運良くその会社に入れてもらえたから、デザインの基礎をかじることができました。
感謝しています。 」
クラウドとの出会い
(よしざき)「松本さんはクラウドも活用するデザイナーとしても有名だと思うのですが、クラウドを使おうと思ったきっかけなどはあったんでしょうか?」
(松本さん)「はい、ありましたよ。これも本当に面白いご縁のお話になるんですが。
私は社会人になってからデジタルハリウッドという社会人向けの専門学校に入ったことがきっかけで、デザイン系のコミュニティに入ったり自分でも活動を始めたりしていました。
当時北九州でwebっちゃというコミュニティでWeb系勉強会の主催をしていた頃、デプロイ王子(現在はMicrosoft社員の廣瀬さん。当時はMicrosoft MVPだった)がイベントに参加してくれたんです。
そこでデプロイ王子に「Azureやってみませんか?」と言われ、最初は何言ってるんだろうと思っていたけど、当時キャリアの伸び悩みも感じていたので違う技術もやってみようと思いました。
デプロイ王子に教えていただいたことをメモして、用語など自分で調べられるところは調べていました。
その後自分で検証してみて、上手くいかなかったところを質問。その後再度検証し直し。という流れ勉強していましたね。
勉強や検証の内容はすべてブログに書いて、自分が忘れないようにアウトプットすることも欠かしませんでした。」
オルターブースに入社したきっかけ
(よしざき)「オルターブースに入社したきっかけを教えてください」
(松本さん)「オルターブースに入社したきっかけもAzureでした。
JAZUGという、全国に支部があるAzureのコミュニティがあるのですが、その福岡支部(ふくあず)の代表というかまとめ役をしていたのが、弊社社長の小島さんだったんですね。
私もAzureの内容をまとめてふくあずに登壇したりお手伝いをしたりしていたのですが、懇親会で小島さんと話したときに私がデザイナーだと知り、食いついてきたんです。
「会社作るからロゴを作ってほしい」と言われ、そこから小島さんをはじめオルターブースメンバーとのご縁が繋がりました。
当時小島さんは黒髪だったので、今みたいにいかつくなかったんですよ(笑)
入社したきっかけは、元々外部の人間としてオルターブースデザイン全般を担当していたのが、気づいたら取り込まれていたっていう感じです(笑)
忘れもしないのが、「社員旅行でde:code行くから。松本さんも連れていってあげるから早く入ってよ~!」って言われたことですね。de:codeに行きたくて、気づいたらde:codeが開催される5月に入社してました。 本当に気づいたら中の人でした(笑) 」
オルターブースに入社してみて
(松本さん)「1年間外部の人間として一緒に仕事をしてメンバーの人となりを知っていたので、入社前とのギャップはなかったですね。
でも、最初のころはハッキリ主張する者同士、色々なところで衝突をした思い出もあります(笑)
今のオルターブースのグループチャットって勤怠連絡が中心だと思うんですが、当時のグループチャットはかなり雑談の頻度が高かったです。
当時から1人でリモート勤務をしていたので、突然「今から皆で温泉行ってくるわ~」とか言われてびっくりしたこともあります(笑)
皆の会話が面白かったですね。」
社会人になる前に身につけておくと良いこと
(よしざき)「社会人になる前に身につけておくと良いと思うことがあれば教えてください。」
(松本さん)「なんだろう~。まず、正しい敬語は使えるようになっておいた方が良いと思いますね。
私は新卒の頃、髪を明るく染めたまま出社したら会社のお局様に呼び出されたことがあります。
でも今思うと見た目がイキってる子って、言葉遣いも悪かったりするんですよね。私も言葉遣いについて注意されたことがありました。
だから、見た目が多少やんちゃでも敬語を使って中身がきちんとできていてばそんなに嫌がられないと思います。
礼儀正しさやメールの書き方など、新人研修で叩き込まれるようなことを事前に学んで習慣化しておくといいと思います。
そうすればきっと先輩にも可愛がられますよ。 」
ここが羨ましい!若者に活用してほしい現代の便利なところ
(よしざき)「今の若者のここが羨ましい!今の若者にはこういうところをもっと活用してほしい!」など当時はなかった現代の便利な部分を教えてください。」
(松本さん)「一番はSNSを上手く活用してほしいと思いますね。
デザイナーの目線からしたら今はチュートリアル系の書籍やサイトが大量にあるので、本当に羨ましいと思います。
今はAdobeのアプリ全般もサブスクで個人で購入できるので、どんどん触ってほしいです。 特に学生の間は学割もありますし。
昔はAdobeが動くPC自体が高かったり、Adobe自体も高かったりして個人が手を出せるものではありませんでしたから、がっつり活用してほしいですね。
SNSもデザイナーの人が情報発信しているアカウントが沢山あるので、どんどん吸収してほしいと思います。」
これからの目標やそれに向けて取り組んでいる事
(よしざき)「今目標としていることや、目標に向けて取り組んでいることがあれば教えてください。」
(松本さん)「色んなところで聞かれるんですけど特にないですね。
ただ、きちんとした情報を配信していきたいと思っているので、情報にはついていけるようにと考えています。
情報の出どころを確認することをすごく大事にしています。できるだけ公式の一次情報を確認するようにしていますね。
出どころ不明のよく分からない情報をうのみにしないようには気をつけていますし、今後もそうしていきたいと思っています。 」
進路に悩んでいる学生へメッセージ
(よしざき)「現在進路に悩んでいる学生に対して、メッセージがあればよろしくお願いいたします!」
(松本さん)「私はオルターブースに入るまでに10回転職しています。
契約社員、アルバイト、フリーランスなど、いろんな雇用形態で働いてきました。
その中で体調を崩して辞めてしまったこともあったし、会社自体がなくなってしまったことも何度もあります。入社した会社が4社連続で倒産したこともありました。その時はショックを通り越して笑ってしまいましたね。
今は「最初の就活を失敗したら人生が終わりだ」みたいに思ってしまう人もいるかもしれないけど、「全くそんなことはないよ」って伝えたいです。
自分の方向がすぐに決まるなんてことはそうそう無いと思うので、興味のあることには積極的に挑戦してみてほしいと思います。
私が自分の経験から伝えたいことは「就活失敗しても死なないよ」ということですね。
あとは、努力したり勉強したことはその時すぐに結果にならなかったり役にたたなかったとしても、絶対無駄にはならないということも、伝えておきたいと思います。」
(よしざき)「大変な思いしていた時に、デザイナー以外の道に進もうと思ったことはありますか?」
(松本さん)「なかったですね。今思えば。逆にそれだけ大変な思いをしてでもデザイナーの仕事を続けたいと思っている自分に気づいて、「ああ、私は本当にデザインの仕事が好きなんだな」と感じたんです。」
(よしざき)「そうだったのですか・・・。苦しいときでも続けたいと思えることが本当に自分のやりたいことなのかもしれませんね。」
まとめ
今回はデザインアーキテクトの松本さんにインタビューさせていただきました。
「自分に向いている仕事とは?」を考えさせられるインタビューになったなあと思っています。自分が好きなことと自分に向いていることが違うことに気づいた松本さんが、大変な思いをしてでも続けたいと思う職業に出会えたことに、話を聞いていた私も胸が熱くなりました。
そんな紆余曲折あった松本さんからの「学んだことは無駄にならない」という言葉は多くの人の背中を押してくれるのではないかなと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。