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生成AI導入は本当に企業や働く人々を幸せにするのか?

こんにちは!オルターブースの井上です。 この記事は、2025年オルターブースアドベントカレンダー8日目の投稿となります。

生成AIへの関心が高まり、多くの企業が導入を検討する時代になりました。 特に「GitHub Copilot」や「Microsoft 365 Copilot」の登場により、日々の業務とAIの距離は一気に縮まりつつあります。 ありがたいことに、弊社にも毎日のようにお客様から生成AIに関するお問い合わせをいただいています。

ただし、ここで一つ大切なことがあります。 生成AIは、導入した瞬間に価値が生まれるものではありません。 むしろ導入したあと、どのように組織へ浸透させていくかで成果は大きく変わります。

では、AIを導入した会社が幸せになれるかどうかは何で決まるのか。 この記事では、私自身が営業担当としてお客様との会話を通して得た経験をもとに、生成AIがもたらす本当の価値についてお話しします。

AI導入がうまくいかない会社に見られる特徴

まず、うまくいかないケースから考えてみましょう。 そこには共通点があります。

多くの場合、AIを効率化だけを目的とした自動化ツールだと捉えてしまっていることです。 効率化は確かに重要ですが、それだけを目的にすると次のような問題が起きがちです。

  • AIを使える人と使えない人の差が広がる
  • 作業が増えたのに評価は変わらない
  • AI導入プロジェクトだけが先走り、現場がついてこない
  • 結果として、誰も悪くないのにモヤモヤが蓄積する

このように、効率化だけを追求すると、組織の不協和音につながることがあります。

生成AIは、本来もっと広い価値をもつツールです。 人と組織のつながりを深め、仕事の質を高める力を秘めています。

AI導入で組織が幸せになるためのポイント

生成AIが組織にもたらす最大の価値とは何か。 あくまでも個人的な考えですが、それは、「エンゲージメントを高める」ことです。

ここでは、現場で特によく見られた3つの変化をご紹介します。

1. 日々のストレスが減り、余白が生まれる

AIが会議メモや資料作成、定型文の作成などをサポートしてくれると、社員は本来やるべき仕事に集中できるようになります。

  • 会議メモをきれいにまとめる
  • コードレビューの手間を減らす
  • 企画書の素案を作る
  • 膨大なメール文面を整える

こうした作業が楽になると、心にも余裕が生まれます。 余裕があるだけで、仕事のクオリティも人間関係も驚くほど変わっていきます。

2. チームの対話が増え、コミュニケーションがスムーズになる

AIは単に作業を自動化するだけではありません。 自然とチーム内のコミュニケーションを促す役割も果たします。

たとえば、プロンプトを書くためには「何を伝えたいのか」を整理する必要があります。 その過程で、暗黙知が可視化され、共有されやすくなります。

また、M365 Copilot によって会議の内容が見える化されると、情報のズレも減り、チーム全員が同じスタートラインに立てます。 これが、安心して話せる職場づくりにつながります。

3. 自分たちは変化できる組織だという自信が生まれる

生成AIを日常的に使いこなせると、社員の中に小さな達成感が積み重なります。 これが、変化を前向きに捉えられる組織の雰囲気をつくります。

未来に向かって進んでいるという実感は、働く人の幸福感に直結します。 生成AIはそのきっかけをつくる存在でもあります。

オルターブースの伴走型AI導入支援

ここからは、私たちオルターブースが行っている支援についてご紹介します。 私たちはAIツールの使い方を教えるだけではなく、企業がAIを使って社会により多くの価値を届けられる体制づくりを重視しています。

実際のご支援内容

  • 現場の課題ヒアリング
  • 導入目的の整理
  • GitHub Copilot の利用設計
  • M365 Copilot の定着支援
  • 現場スタッフとの壁打ちや相談対応
  • ナレッジ共有の仕組みづくり
  • セキュリティやガバナンスの整備支援

企業ごとに文化や課題は異なるため、まずは小さな成功体験を作り、そこから全社へ広げていくステップを大切にしています。

AI導入は「やって終わり」ではありません。 企業の未来づくりに寄り添うパートナーとして、継続的に支援する姿勢を大切にしています。

生成AIは人と組織を幸せにするためのツール

最初の問いに戻りましょう。 生成AI導入は幸せになれるのか?

結論は明確です。 使い方次第で、組織は確実に幸せになれます。

効率化だけに目を向けるのではなく、エンゲージメント向上やコミュニケーションの改善、未来志向の醸成といった本質的な価値に目を向けることが重要です。

AIは、社員を元気にし、チームを強くし、企業が社会に返せる価値を届けるための力になります。

もし社内でAI活用に興味がある、もしくは何から始めるべきか迷っているという状況があれば、ぜひオルターブースにご相談ください。

お問い合わせ | 株式会社オルターブース(Alterbooth)www.alterbooth.com

さいごに

生成AI導入は、会社をもっと良くする挑戦です。 その挑戦をともに進め、成果を一緒に喜べる存在として、オルターブースが皆さまの力になれれば幸いです。

明日のアドベントカレンダーもぜひお楽しみに。